31話 ページ32
｢えと、侑くん？｣
｢. . . あんま揶揄わんといてや。俺だって拗ねるで？｣
ムッとした顔で私を見下ろす
いつもの明朗快活な印象とは打って変わった表情がかなりのカウンターでガツーンと頭を鈍器で殴られたような鈍い衝撃が体を走る
｢えぁ. . .ごめん｣
｢おん｣
何となくお互い無言になり暫く歩くと家に着いた
｢じゃあ、ここで。ありがとうね練習がんばって｣
門を開けようとするとぐっと袖口を引っ張られて振り向くけど軽く俯くだけで何も言わない侑くん
｢. . . ごめん、怒ってる？｣
さすがに揶揄いすぎたかと心配になり眉を寄せる
すると押し黙っていた侑くんが口を開いた
｢俺も瀬奈さんのことAって下の名前でも読んでええ？｣
少し熱の篭った視線を向けられながら尋ねられる
｢. . いいよ｣
｢ほんま？｣
｢うん、なんか変な感じだけどね｣
肩を軽くすくめて言う
この現場悠兄が見たら卒倒するんだろうなと思いながら侑くんの顔を見つめる
｢っ. . .A. . 改めて今日はありがとう
ほんまに助かったわ、良かったらまた練習見に来てな｣
｢こっちこそ送って貰っちゃってごめんね
ありがとう。おやすみなさい｣
｢おん、おやすみ｣
終始軽く俯いていた侑くん
そのせいで表情はよく見えなかったが耳が真っ赤になっていて何だかつられて私まで赤くなってしまった
｢もう. . マジで本当になんなの. . . . ｣
顔が赤いのを誤魔化すようにパタパタと手で扇ぎながらそう呟いた
＿＿＿＿＿＿＿＿
侑side
｢ごめんね騒がしくて｣
申し訳なさそうに謝る瀬奈さん
｢いや、俺は全然平気やけど. . .偉い元気な人やな｣
｢うーん。バレーの上手さだけは尊敬できるんだけど｣
困ったように呟いてはぁとため息を漏らす
バレーやってる人なのかと訪ねながら同情してまう
確かに電話越しにあんなに大声で喋る奴なんか面倒くさくてしゃあないわ
哀れみの視線を送りながら聞いていると途端にその及川いう人をめちゃくちゃ褒めたりめちゃくちゃ貶したり
面倒くさい人言いながら及川って言う人のことを話すその目は輝いとって楽しそうやった
この1ヶ月と少しという短い期間でかなり仲良くなったとは思っていたけどこんな表情見たことなくてまた昼休みの時に抱いたモヤッとする気持ちがまた湧き上がる
せやからちょっとだけ仕返しのつもりで軽く意地悪な質問をした
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エトワール(プロフ) - 麗さん» ご指摘ありがとうございます。作品を更新する際メモに下書きをしてそれをここで加筆修正しながら投稿しているのですが私が下書きで使ってる夢主ちゃんのデフォ名を消し忘れてました！！本当に申し訳ありません、助かりました。ありがとうございます (2020年11月22日 2時) (
レス) id: ea6765c315 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 21ページ 美命 とありますが誰の事ですか?? (2020年11月21日 16時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
エトワール(プロフ) - マオマオさん» コメントありがとうございます！面白いと言っていただけて本当に嬉しいです。及川さんはこれから出番が増えますので楽しみにしててください！よろしくお願いします^^ (2020年11月19日 19時) (レス) id: 446df64440 (このIDを非表示/違反報告)
マオマオ - 作品とても面白いです！及川さんも出てきてこれから作品がどんな風に展開するのか楽しみです！！更新頑張ってください(●´▽`●) (2020年11月18日 19時) (レス) id: b813efa886 (このIDを非表示/違反報告)
エトワール(プロフ) - むいみおさん» 初コメありがとうございます。2人くっつけようか迷ってます笑更新頑張りますのでご愛読よろしくお願いいたします^^ (2020年10月26日 8時) (レス) id: ea6765c315 (このIDを非表示/違反報告)
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