校内で迷子になったら先輩に助けられました【ハイキュー】

18話 ページ19

今は3対3のゲームを各々対戦チームをローテしながらやっている



｢きゃーー！！スナリンナイスブロック！！！！｣



夏希ものすごい熱狂具合だなぁ

尊敬8驚き2ぐらいの気持ちで夏希を見てるとこっちを向いて



｢ほら！！Aも北さんの事応援せんと！！こういうのは応援バカになれたもん勝ちやで！！！｣


｢応援バカって何よ. . .｣


｢いいから！！！｣


｢が、がんばれー？｣


｢ドアホ！！私に話しかけるんやないんやからな！？んな小さい声で聞こえるわけないやろがい！！！｣



お前は応援団かってくらい応援に熱が入ってる夏希
確かに私も選手だったし応援された方が士気も上がるのは分かるけどいざ応援する側に回ると恥ずかしい



｢しゃーないなぁうちも一緒に声出したるから北さんの応援するで！！！｣


｢え、ちょっと｣


｢せーのでいくで！！北さん頑張れー！や！！｣


｢だから、待っ｣



私の仲裁も虚しく夏希は今にもせーのを言おうとしててもう腹を括るしかないと思い酸素をとりんだ



｢せーの！！！｣


｢北さん！頑張れー！！！！？？｣


｢. . .やれば声出るやん！！｣



一緒に言ってくれると言ったはずの夏希のまさかの裏切りで体育館に私の応援が響き渡った


北さんと同じチームの角名くんはオッホホってあの変な笑い方で笑ってるし戦っている侑くんは私の方見て吹いてるし羞恥心が溢れて顔が赤くなってるのが自分でもわかった

柵に伏して体をプルプルふるわせて笑いをこらえる裏切り者の方を向いて声を荒らげた



｢夏希！！！！！！｣


｢ぶふっっ、ごめん、ごめん！あんなに叫ぶと思ってなくて！！！
でもAの応援効果てきめんみたいやで？｣



見てみぃという夏希に促され仕方なしに北さんの方を見ると心做しか先程よりスパイクもレシーブも結構力が入ってるように見えた

さっきが手を抜いてたとかじゃなくて何かさらにパワーアップ？したみたいに見えた


そして北さんの活躍で侑くんのチームに勝った北さん

次のチームとの試合の合間にちらりとこちらに視線を向けフッと少し表情を柔らかくさせた後直ぐにコートに戻って行った



｢. . .かっこよすぎか｣



夏希に聞こえるか聞こえないかの本当に小さな声でつぶやく

とくりとくりと心臓の鼓動が少しだけ早まった気がした

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