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ムキムキヒーローに抱きとめられてから意識が朦朧としていたようでよく覚えていないけれど、警察官や救急隊の居る大勢の人達が居る所へと連れて行って貰った気がする。沢山声が聞こえてあれこれ聞かれたと思うけれど、色々な事が起こり過ぎて疲れ果ててしまっていたのでそのまま目を閉じ意識を手放した。
『ーーん…』
目が覚めた。天井は見慣れた家の物ではない。
ゆっくりと体を起こして周りを見たところ、此処は病室のようだった。
(なんだか不思議な夢を見たなあ…、魔法が使えたり飛行機落ちるの止めたり…あとムキムキマッチョの人にも助けられた気がする…顔はよく見てないけど)
それと気のせいだろうか、病室にある物が全て大きく感じる。ベッドも大きいし窓も凄く高い位置にあるように見える。
とりあえず顔でも洗おうと思い洗面台へと向かう。背伸びしながら顔を洗うのもしんどいので近くにあったパイプ椅子を持って乗った。鏡も随分高い位置にあるんだなあ…不便だなこの病院。と思いながら鏡に映った自分の姿を見て固まった。
『嘘でしょ……』
やたらと物が大きく見える原因が分かった。
私の体、どう見ても５歳以下の子供の姿になってる。これから名探偵になる予定など無いのだけど、そういった薬も飲まされた覚えがない。まさか寝てる間に飲まされた？でも現実にそんな薬があるものなのか、などパイプ椅子の上で体育座りしながら悶々と考えていたら扉の方からノック音が聞こえてきた後に誰かが入ってきた。
「おお、やっと目が覚めたか！良かった良かった！」
『あ、あの時の…』
ムキムキマッチョヒーローだ。金髪でウサギの耳のようなアホ毛も印象的。
あれは夢じゃなかったんだなと一人で苦笑しながら椅子からうんしょ、と降りて彼に深々とお辞儀した。
『…助けてくださってありがとうございました』
「いやあ、ヒーローとして当然な事をしたまでさ！はっはっは！…それに、助けられたのは此方の方さ」
『？』
私が貴方を？と言うような顔で見つめていると彼がしゃがんで私に目線を合わせながら言った。
「…墜落しかけていた飛行機さ。正直私一人の力じゃ命は助けられたとしてもあの状況だと誰かしら怪我をしていた。君の個性で飛行機を浮かせてくれていたお陰で全員怪我も無く無事に救出する事ができたんだ。…本当にありがとう。」
『全員、ぶじ…』
あの状況で誰も怪我をせず助けられた。
良かった…死にかけたけど…
少しほっとした
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
