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てくてくと寒空の下を歩いていると商店街に着く。
電気屋さんの前に来るとショーウィンドウの中に最新型のテレビが数種類並べられていて、私の父、オールマイトがヴィランと戦う所が映し出されている。
(そういえば私…お父さんがヴィランを捕まえる所、ちゃんと見た事無い…)
しっかり見ておかなきゃと思い、飾られているテレビを見上げていると、後ろから聞き覚えのある男の子達の賑やかな声が近づいて来た。
「スゲー！オールマイトだ！」「かっこいいなあ！」
『あれ、勝己くんと出久くん…？』
「ん」
「！あ…！！Aちゃん！？ひさしぶり！ぼく、すごく会いたかったんだ！げんきだった！？」
『えへへ…げんきげんき！またちょっと入院してたけどね…』
勝己くんは私を見たまま固まってるけれど、出久くんはそれはもう目をキラキラと輝かせながら再会を喜んでくれた。かわいい…。入院してたと言ったら二人の表情が楽しそうなものから曇ったものに変わってしまったけれど…。
「またにゅーいんって、…おまえ体弱いのか」
『そうなるのかなあ…お父さんからは個性の成長に体が追いついてないって言われたけど…よくわかんないや』
「そ、そうなの…？個性があるとそういうこともあるの…？」
「…、…んなわけねーだろ。行くぞ」
うーんと考えていたら勝己くんに急に手を握られてそのまま歩き出す。
『！か 勝己くん…？どうしたの？どこにいくの？』
「…さむくねーとこ。おまえが帰るならこのままおまえんちおくってく」
気を使ってくれてるんだ。この子はいじめっ子な所があるけれど、根は優しい子なんだって握ってくれている手の温かさで伝わって来た。
するとその様子を後ろから見ていた出久くんが小走りで付いてきながら
「Aちゃ…！ぼ、ぼくも手繋ぎたい！」
『うん！こっちの手空いてるからどうぞ！』
「やったー！」
勝己くんと繋いでいない方の左手を出久くんと繋いでそのままうちに向かって歩く事に。
「おいデク！おまえどっかで転んだりすんなよ！Aも釣られて怪我しそうだしな！」
「だ、だいじょうぶだもん！」
『ふふっ』
優しい子達に挟まれて、微笑ましいやり取りについ笑顔になる。
『出久くんも勝己くんも、優しくて私大好き！』
.
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
