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「！ Aちゃんも雄英…！？」
『？ …だめかな？』
「ぜ、ぜぜぜんぜん！寧ろ一緒の学校目指せて嬉しいよ！」
『えへへ、じゃあ一緒に頑張ろうね』
「うん！」
出久くんは小さい頃から変わらない可愛らしい笑顔で元気よく返事をしてくれた。私も釣られて笑顔になる。
「あー…、でも、僕がヒーロー科受けるって変じゃないかな…無個性だし」
笑顔から急にきまずそうに目を泳がせて落ち込み始めた出久くん。無個性である事を常に気にしているけれど、この世界は私を含めてほとんどの人が特殊な個性を持っているから個性のない人は自然と目立ってしまう。
『出久くんはヒーローになりたいんでしょ…？なら個性があるか無いかじゃなくてなりたいものを目指すべきなんじゃ無いかなって私は思うけどな。やってみないとわからないし』
「う、うん」
『私もヒーロー目指して頑張ろうかな。…ヒーローになったらいつかどこかでお父さんにも会えるかもしれないし、誰かを助けられるなら助けたい』
「あ…、お父さん、ヒーローなんだよね？」
『うん、名前は言えないけどずっと忙しいみたいでもう何年も会ってないかな』
「そっか…」
『大丈夫だよ出久くん。ちょっとだけ寂しいけど、出久くんや勝己くんがいつも一緒にいてくれたから寂しさで押し潰されたりしなかったし、いつもありがとね』
「え、いや、こちらこそ…」
照れくさそうに頬を掻く様子が可愛らしい。
そしてふと腕時計を見ると予鈴10分前の時刻になっていた。
『出久くん！時間！予鈴あと10分で鳴っちゃう！』
「！えああごめんね！急ごう！」
私達は大急ぎで学校に向かった。
ーーー
1日の授業が終わり、教科書を鞄にしまっていたら隣の席の女の子のユリちゃんがちょいちょいとつついてきた。目鼻立ちのはっきりしているとても可愛い子だ。
「ねえねえ、A。第一志望どこにした？」
『ん？雄英かなあ』
「え！？まじで！？…あー、でも学年一位の成績なら雄英も受かるよねえ…」
『？ 雄英ってそんなにレベル高い所なの？』
「って知らないで受けるんかい！偏差値79だぞ！」
『おお〜…』
人生二度目の中学生活なので勉強は懐かしいなあと思いながら教科書を開いていたのだけど、なんとか記憶が残っていてくれたお陰で成績もトップになれた。
『私、ヒーローになってみたいんだ』
.
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
