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急に泣き出した私にギョッとする勝己くん。
「な、なんで泣いてんだよ！」
『泣いてないもん…ふぇ…っ』
「泣いてんじゃねーか！クソ！…って膝擦りむいたまんまじゃねーか、それ個性使って治せよ」
『私のことはいいんだもんん…これくらいだいじょうぶだもんん…』
「おれが大丈夫じゃねーんだって！…くそ、ちょっとこい」
『うう』
勝己くんに手を掴まれて、そのまま前に歩き出す。
目の前で大切な友達が傷つくのが本当に辛くて、喧嘩をしている間も泣きそうになっていたけれど今になって安心して涙腺が崩壊してしまった。
勝己くんの事が心配すぎて膝の傷なんて忘れてたんだ。
ーーー
手を引かれた先は勝己くんの家だった。
大きなおうちだなあと呑気に見上げていたらさっさと入れとドアを開けて待っていてくれた。
『お、おじゃまします…』
勝己くんとは何度も一緒に遊んでいるけれどお家にお邪魔したのは初めてで、何となく緊張する。
「リビングそっちだから適当に座っとけ。今薬持ってくる」
『あ、う、うん ありがとう』
指でさされた方の部屋に入ると広々としたリビングの一角に向かい合うように置かれている黒いフカフカのお洒落なソファがあったので、控えめにそこに腰を下ろした。
(家具もみんなお洒落だし、小物とかも綺麗に整頓されてて掃除もしっかりしてるんだなあ…凄く素敵なおうち)
きょろきょろとあちこち見回しているとばたばたと走ってくる音が近づいて来た。
『？勝己く』
「勝己が女の子連れてきたって本当だったのね！！いらっしゃい！ってあら凄い可愛い子じゃない！」
『あっ、えっ、あの、こんにちは…おじゃましてます…』
現れたのは勝己くんと同じ髪型髪色の顔もそっくりな彼のお母さんだった。
あまりの勢いにたじたじになってしまったけれど、勝己くんママ物凄い美人。
「コラ勝己！！こんな可愛い子放って何やってんのよ！！さっさと戻ってきなさい！」
「うっせーババア！！今傷薬出してたんだよ！！」
「アンタまた喧嘩してきたの！？怪我したならもうツバでも付けときなさいよ！」
「俺じゃねーよ！クソ！」
『あわわ…』
この親子、開幕早々めちゃくちゃ激しい
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なさ(プロフ) - 夜月 零夜さん» コメントありがとうございます！まだまだ未熟者ですが頑張ります！！ (2020年2月11日 13時) (
レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - ありささん» ありがとうございます！とっても天然な主人公ちゃんですが気に入っていただけて嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
なさ(プロフ) - レーナさん» 返信昨日ある事に今更気付きましたすみません…！応援ありがとうございます！頑張ります！れんこん！ (2020年2月11日 13時) (レス) id: f613967be2 (このIDを非表示/違反報告)
夜月 零夜 - 面白かったです！更新頑張ってください!! (2020年2月7日 16時) (レス) id: 3da7626fa3 (このIDを非表示/違反報告)
ありさ(プロフ) - すごく面白い！主人公ちゃんが可愛い！頑張ってください！ (2020年2月5日 23時) (レス) id: 171cb6aee9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なさ | 作成日時：2020年1月29日 3時
