太鼓学園の日々その1 (ページ48)

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34話「奈良の名物は煎餅で決まり？」ページ48

「それでは各自に鹿煎餅を3枚ずつ配るぞ。」

全員に3枚ずつ鹿煎餅が渡された。

「集合は30分後。それまで思う存分鹿とふれ合え。」

A組1班視点

「ちょっと待って。」

「どうしたのですか、埼玉君。」

「十露盤、どこにいったんだ天竺は。」

「まさか鹿と禁断の闇の遊戯を。」

「MM、闇要素どこにあるんだ。」

埼玉が呆れ顔で聞いた。

「分からんのか。生命との戯れには闇が絡まるのだ。」

まだ話したいことがあるようだったが、天竺が戻ってきたことで話は切られた。

「何処に行ってたんですか。天竺さん。」

「ごめん。ちょっと中国人観光客の相手してて。」

「天竺さんも戻ったことで、公園内を周りましょうか。」

A組2班視点

「この鹿の中で最も肥えている鹿は誰だ。」

「あそこの鹿とかどう。」

駅弁がタベルナに聞いた。

「おいしそうだからって〆たら駄目よ。」

一応恋文が忠告した。

「い、いや、〆て食べるつもりなんて無いからな。え、餌あげようとしたたげだからな。」

A組3班視点

「あ、鹿さんだ。暖かいし可愛いです。」

よくでるはその鹿に煎餅をあげながら和んでいた。一方で北埼玉は煎餅を口にしていた。
「鹿煎餅、うまいー、うまするぎー。」とさけんだ北埼玉に対し、万戈とドンカマは「お前はアホか。」と呟いた。そして、よくでるに煎餅をもらった鹿が寄ってきて、北埼玉のてにあった煎餅を食べた。

「俺の食料が。」

北埼玉を見ていたケチャが「クスッ。」と笑い声を漏らした。

B組1班視点

「わー鹿だ。美味しそう。」

画竜は目を輝かせていた。

「いくら美味しそうだからってたべちゃだめよ。」

呆れ顔で夜桜が注意した。

「もし画竜が鹿食べたらこの公園は深紅に染まってたね。」

「仕方ない。鹿煎餅食べよう。」

B組2班視点

「どの鹿も可愛いな。どいつにあげようか。」

双竜が鹿を選んでいる間に、「よしよし、いい子いい子。はいお煎餅。」と風雲は子供をあやすかのように鹿とふれ合っていた。

「あいつ動物の餌付け慣れてんな。」

双竜は少し驚いていた。