＃34 ページ36
忠義side
忠義｢…はぁ…….。｣
『…ほんなら勝手にせぇ、俺もう知らんからな？』
なんて、大人げないこと言うてもうた…。
俺が天志と同じレベルに立ってどうすんねん…。
1人で残りの鍋を食べてから天志の部屋に向かった。
時刻は23時。体調悪そうやし風呂はええけど、薬飲んでへんやろし、点滴もせな…
ｺﾝｺﾝ…ｶﾞﾁｬ
忠義｢入んで？…天志？｣
部屋は真っ暗で、電気を付けベッドへ近づいた。
忠義｢寝るんやったら薬飲んで点滴してから寝るで？ちょっと起きて？……天志？｣
天志｢……たつ…｣
忠義｢え！？天志！？大丈夫！？おぃ！！｣
明らかにぐったりしておかしい天志に動揺が隠せない…でも、でも…ここで俺がしっかりせんと誰がコイツを守れんねん…。
忠義｢天志？ごめんなぁ…兄ちゃん気づくの遅くてごめんな？ずっと体調悪かったんになぁ…胸が苦しい？教えて？｣
天志｢……苦し…っ…｣
忠義｢苦しいなぁ、翔先生に診てもらおうな。すーぐしんどいの楽にしてくれるから、大丈夫やで？兄ちゃんも一緒やからね？｣
天志｢…たつ…るま…｣
忠義｢車？…でも…｣
天志｢…るま…(涙)｣
忠義｢分かった分かった(焦)車で行こな？兄ちゃん抱っこしてもええ？ごめんやで…よいしょ。｣
天志を抱き抱えて後部座席に寝かせ、携帯、保険証、診察券、あとは念の為入院セットと車椅子を詰め込んで運転席へ乗り込んだ。
道中、翔先生に電話をすると、救急外来で待ってると言ってくれた。
忠義｢もう少しやから…頑張れっ…｣
バックミラーで天志の様子を確認しながら声をかけ続ける。
天志｢たつ…ごめ…｣
仕切りに謝り続ける天志。
忠義｢もう謝らんでええ。｣
天志｢ごめ……ごめ…さぃ…。｣
目頭が熱くなるのを必死で堪えながら、車を走らせた。
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ゆりゆり(プロフ) - おもち。さん» 初めまして、コメントありがとうございます😊そう言っていただけて嬉しいです！これからもよろしくお願いします😊 (2022年12月15日 6時) (
レス) id: 7b0a1d18ce (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - とってもすきなお話です😭これからもたのしみにしてます！ (2022年12月15日 0時) (レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yunn | 作成日時：2022年11月28日 1時
