＃02 ページ4
天志side
天志「お疲れ様です、ありがとうございました！」
仕事が終わり、マネージャーさんに家まで送ってもらった。
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ガチャ
天志「…あ、おったん。」
僕は一回り歳の離れた兄と二人で暮らしてる。
兄はアイドル。そして僕もアイドル。
僕らは兄弟でありながら、同じ事務所の先輩と後輩だ。
有難いことに互いにデビューさせてもらえて、忙しくさせてもらってる。
最近はお互い忙しくて家に帰ってもすれ違いの生活で、てっきり今日もおらんと思っとったからちょっとびっくりした。
チラッとテレビに目をやると、こないだ収録した歌番組が付いていた。
…恥ずかしいから見んといてほしいのに…。
たつくんと目が合ったから、分かりやすく嫌そうな顔をしてリビングを出ていった。
ガチャ
天志「…眠っ…」
自分の部屋のソファーにもたれながら、帰る途中で買ってきたコンビニ弁当を開ける。
今は完全にオフやし、家族にアイドルの自分を見られるんは正直恥ずかしい。
ｺﾝｺﾝ…ガチャ
忠義｢天志、ご飯は？｣
少しして部屋にやってきたたつくんは、ドアにもたれながら話しかけてきた。
天志｢コンビニで適当に買ってきたから。｣
目も合わさずに答える。
忠義｢そっか。
体調は？大丈夫？変わったことない？｣
天志｢無いよ何も…うざいねん…。｣
心配してくれとるんは分かるけどさ、僕ももう子どもやないねんから…。毎日毎日聞いてこんといてほしい。
忠義｢…は？｣
たつくんのいつもよりワントーン低い声は、イラッとしてるか真面目モードの証拠で…
天志｢…いや…大丈夫。｣
そして僕はそんな時のたつくんには逆らえない。
反抗しといてなんやけど、結局小さく答えた。
これだから、まだまだ子どもだって言われんねん…。
忠義｢薬飲み忘れんといてや？｣
それだけ言い残すとリビングに戻って行ったたつくん。
天志「…はぁ…。」
僕は先天性の心臓病を患って生まれてきた。これはオカンの遺伝。生まれてすぐは分からんかったみたいやけど、生後3日目で判明。
懸命な治療のおかげで命は繋ぎ止めたけど、生まれたばかりの僕に告げられたのは…
『20歳まで生きられるか分からない。』
という、あまりにも短いタイムリミットやった。
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ゆりゆり(プロフ) - おもち。さん» 初めまして、コメントありがとうございます😊そう言っていただけて嬉しいです！これからもよろしくお願いします😊 (2022年12月15日 6時) (
レス) id: 7b0a1d18ce (このIDを非表示/違反報告)
おもち。(プロフ) - とってもすきなお話です😭これからもたのしみにしてます！ (2022年12月15日 0時) (レス) id: bcb8e1b2ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Yunn | 作成日時：2022年11月28日 1時
