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「…ル、ラウール！分かる！？聞こえる！？」
視界には見覚えのありすぎる、ここ最近で1番お世話になった人の顔。
ru「ふ、っかさ…？」
fk「そうだよ、ラウール。助けに来た。
＿＿こちら深澤。聞こえる？
ラウール意識戻したけど怪我が相当ひどい。コウジこっち来て。
そう、地下室。ここには俺ら以外誰もいないけど、とりあえずサクマも一緒来て。うん。よろしく。」
ふっかさんが左耳を押さえて何かしゃべっている中、さっきまでの息しづらさが無いことに気づいて辺りを見渡したら向かって右にある突き当りの壁に手首を拘束していたカフスが垂れ下がっていたのが見えた。そこでようやく自分が地面で仰向けになっていることに気づく。
色んな人の名前が出てくるような会話を終えてこっちに向き直ったふっかさんの顔は、安心してる、みたいな穏やかな顔で。
ru「・・・なんで、？」
fk「ん？」
ru「なんで、助けてくれたの、」
fk「なんで、って。そりゃ大事な息子が死にそうになってれば助けるに決まってるじゃん。
俺より早く死ぬんじゃねーよ」
fk『ラウールは俺にとって弟…はなんか違うな。
＿＿息子、そうだね。息子みたいな感覚なの。
やりたいこと全部叶えてやりたいし、知らないことは全部教えてあげたい。
・・・俺の自分勝手だけど、どんな時でも隣に居続ける家族みたいな存在になりたいと思ってる。』
初めて一緒にご飯を食べた時、ふっかさんはそう言ってきた。
街を2人で歩いていた時も俺が何かに惹かれていることに目ざとく気づいて、遠慮しても子どもは我儘言ってなんぼと財布を出す。
「日本一怖いお化け屋敷」に興味を持った時だけは絶対にヤダ！と首を振るふっかさんを引っ張る形で入ったけど、あまりの怖さに2人で叫んだりもしたっけ。
ru「＿＿＿あ、りがと、」
なんて返せばいいか分からなくて、とりあえず感謝の形だけ伝えればくしゃりと笑って頭をポンポンと撫でてきてくすぐったい気持ちになった。
すると、ふっかさんの後ろに人影が2つ見えた。
「ふっかさん！きたで！」
fk「サンキュ、俺ショウタ探すほうに混ざるからあと頼むわ」
オレンジの瞳の人とピンクの瞳の人が来ると、ふっかさんは、またあとで、と部屋を出て行った。
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柊(プロフ) - コメント失礼致します。端的に言って、このお話が大好きです。最後まで来て一年以上前から更新されていないことを知り、「ふっ、、ふっか！？！？」と、今後の展開にパニックになりました。気長に待ちますので、更新を期待しても宜しいでしょうか。 (2022年9月1日 22時) (
レス) @page41 id: 27767aadd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2021年1月11日 22時
