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ab「照と舘さんが言ってたあの話、少し分かったよ」
朝一の仕事の為にいつもより早く起きたある日の朝。
今まで聞いたことのない阿部くんの至って真面目な口調に、水を飲むために必要なリビングと連結するキッチンの扉を開けるのを躊躇ってしまう。
iw「あのって、闇市崩壊した時の話？」
ab「そう。照がいくら地下牢の鍵を壊してもアラーム１つ鳴らなかったって言ってたでしょ。
舘さんも追手が来なかったって。」
dt「言ったね。暴れてもアラームが鳴り始めるまでと警備が気づくまでにだいぶ時間がかかった。」
裏世界の事情に詳しくない俺ですら、闇市が崩壊する数年前まで裏世界を象徴する組織だったことは知っている。
かつて聞いた第九係の役割的にはこの話をしていてもおかしくないんだろうけれど、阿部ちゃんの言い回しからすると舘さんと岩本くんが闇市を崩壊させたみたいじゃないか。
ab「多分だけど、その時地下牢以外の時間が止まってた」
iw「は？映像残ってたの？」
ab「鑑識に燃え跡に残ってた防犯カメラの型番特定をお願いしてたんだ。そしたらオンライン上に録画データを残す性能付きだったから当時の映像が残っててね。
そしたら地上の防犯カメラ映像に刻まれてた時刻が止まってたんだ。地下は動いているのに。
加えて、セキュリティ室はこの異常に気付いていなかった。」
iw「セキュリティ室の誰かが地上のカメラを意図的に止めたってこと？」
ab「もしくは、時間操作能力が絡んでる」
ガタン、驚きのあまりに近くの段ボール箱に足が当たって音が鳴る。
扉を反対側から開けたのは舘さんだ。
dt「…目黒？」
mm「あ、の、ごめんなさい。盗み聞きするつもりは全くなくて・・・」
ab「そっかそういえば今日の仕事早いって言ってたもんね。
俺らが話してて入りづらかったんだよね、きっと」
mm「いや、全然…」
入りな、岩本くんが俺を中に入れてくれた。既に暖房が効いている。
ab「とりあえずそういうことだから。ランニング前呼び止めて悪かった」
mm「ちょっと待って！・・・ください」
俺の存在で強制的に会話を終わらせた3人はそれぞれの活動に戻ろうとするからそれを食い止める。
mm「時間操作能力、って、ほんの数人しか持ってないんですよね」
ab「そう聞くね。」
mm「…俺、その中の1人知ってます」
ab「誰？」
mm「事務所の先輩が、時間操作能力の持ち主だって社長から聞きました。」
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紗絢(プロフ) - 葉月さん» 葉月さん再びコメントありがとうございます！本Episodeも楽しんでいただけますよう頑張ります(^^) (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 移行おめでとうございます！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 5fa35a3299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2021年1月15日 18時
