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kj「おし、これでおっけーやな」
mm「え？」
散々俺に静かにしてろと言っていたのに、康二くんが口を開く。
kj「さっきの全部盗聴器の類。ホンマに警察に言っとらんか監視するつもりやったんやろ、相当厄介なやつに狙われとんな」
mm「…っ、」
しっかり封筒の中身まで空けていたみたいだけど、どう言い訳するか必死に考える。
でも、盗聴器まで見つかったならもうここで犯罪が起こってますと言っているようなものだ。
kj「1人で解決さすつもりやった？」
黙り込んでいれば、康二くんの方から事情を聞いてくる。
きっと本当はここで「そうなの、助けて」っていうべきなんだろうけど。
mm「おねがい、警察には言わないで。」
kj「なんで？」
mm「………なんでも」
真っすぐな目を見続けられなくて視線を逸らすけれど、申し訳なさそうな声に向き直れば眉がハの字に下がっている。
kj「ごめんな、もう既に言うてしもうた」
mm「うそ、」
kj「知り合いの警察官にこの封筒のこと話したら言われたんよ、『盗聴器とかないか探せ』って。
そしたら案の定見つけてしもうたって流れやからさ。
堪忍してな？」
仕事終わり時間をくれと頼まれ、断ろうとしたが既にマネージャーに根回しされていたので渋々康二くんの車に乗り込んだ。
kj「今から行くのは俺の家なんやけど、めめには同居人達に会ってほしくて。
まぁ、さっき言った知り合いの警察官やな。犯人見つけるために話聞きたいんやと」
どこに行くのか散々はぐらかされたと思えば、高速に乗ってから説明をし始める。
もう降りることも出来ないし都心からはどんどんと離れていく。
ここから電車で帰るとなったら一度新宿辺りまで戻って乗り換えが必要なんだろう。
mm「警察に話すなって書いてあったじゃん」
kj「書いてあったなぁ」
mm「分かってんなら勝手なことしないでよ。
康二くんの行動で迷惑受けるのは俺なんだから…！」
kj「なら何もせんでこの脅迫文に従うつもりなん？
警察に話しても話さなくても結局めめに不利な条件なら、解決する可能性がある選択肢を取ったほうがええことくらい冷静になれば分かる話や」
進行方向を見据えて言われた言葉に釣られるように、再び封筒の中身を取り出す。
読み直してみればその通りでしか無くて、ここで初めて自分が動揺していたことに気付いた。
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紗絢(プロフ) - 葉月さん» 葉月さん再びコメントありがとうございます！本Episodeも楽しんでいただけますよう頑張ります(^^) (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 移行おめでとうございます！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 5fa35a3299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2021年1月15日 18時
