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睡眠を邪魔したのはカーテンの隙間から顔に当たる日光だった。
もう少し寝ていたい気もするが時間が気になって手探りで見つけ出したスマホ。
電源ボタンを軽く押しても光らない画面でようやく昨日の行動を思い出し、同じボタンを長押しする。
リンゴマークが消えると時間を見る隙もくれないまま着信画面に切り替わり、「向井康二」の文字が浮かび上がった。
一度切れたと思ってもすぐに鳴る同じメーカーユーザーなら思い浮かぶ木琴チックな音に眠気を奪われ脳は覚醒していくばかり。
諦めて応答すればひどくホッとした康二の声が聞こえてくる。
mm「もしもし？」
kj《めめー！やっと繋がったぁ・・・》
mm「ごめん寝てたわ。何？」
kj《何やないよ！今日の仕事！マネージャーすら連絡つかへんって俺にまで電話かかってきたんや！睡眠時間返せ！！》
バカ！アホ！と暴言が飛んでくるけれど、正直理解が追いつかない。
今日の仕事つったって俺昨日辞めた、よね？
kj《それとずっとドアの外待機は寒いからせめて鍵開けてくれへん？》
オートロック内のインターホンが連打される音がして、玄関のドアを開けると鼻を赤くさせた康二が立っていた。
きっと他の住人がオートロックを解除したタイミングで一緒に入ってきたんだ。
kj《「あー、寒かった。お邪魔するで〜」》
mm「ちょちょちょっ、待って何が起こってんの？」
通話を切ったかと思えば我が物顔で部屋に入ってきてリビングのドアを開ける。
相変わらずきったない部屋と笑いながらエアコンのリモコンを探して暖房をつけたところでようやく向き直って。
kj「斗真くんに辞める言うても許可下りてないの気づいてないやろ」
mm「いや、目黒の気持ちは分かったって」
kj「分かっただけや。めめは辞めてええなんて言われとらんのよ」
mm「…まだ、モデルの仕事続けろっていうの？」
kj「当たり前やんか。斗真くんは逸材をホイホイと手放すような人やらへん」
人使いは荒いけどな、
そう笑う姿で俺の気分が和らいだ気がした。
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紗絢(プロフ) - 葉月さん» 葉月さん再びコメントありがとうございます！本Episodeも楽しんでいただけますよう頑張ります(^^) (2021年1月16日 22時) (
レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 移行おめでとうございます！これからも頑張ってください！楽しみにしてます！ (2021年1月15日 22時) (レス) id: 5fa35a3299 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2021年1月15日 18時
