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-side Miyadate-
nb「うわ、なっつ」
都心の、主張激しくネオンが輝く飲食街。
バーやキャバクラなどが並び、呼び込みなのかキャッチなのか分からないお兄さん達が通り過ぎようとする団体客に声を掛け続けている。
例に漏れず俺らも話しかけられるが適当にあしらいながら、目的のバーへと足を踏み入れる。
いらっしゃいませ、カウンターの中にはブラウンの髪でベストのスーツを着る姿がある。
雰囲気はすっかりピンク髪の時から変わったが、嬉しそうに笑う顔に変わりはない。
nb「ねぇ、なんか適当に作って」
「えー、じゃあ飲みやすくて度数たっかいの出してやろ」
バーテンダーの真ん前に座って会話を始めたその隣に立ちながら、あえて張った声で注文を通す。
dt「コンクラーベとギネス1つずつ」
オーダーが聞こえて奥に座っていた男性が顔を上げ、俺を視界に捉えるとWowと陽気に驚いたみせた。
「生きてたんだ、てっきり警察に捕まったのかと思ったよ
……なんてね。殺し屋が警察官になってみた気分はどう？」
dt「なんだ、知ってたんだ」
「そりゃね、舘さんがこんなスパン空けること無かったから気になって勝手に調べちゃった」
俺が緑髪の情報屋の隣に腰かけて数分後、バーテンダーがテーブル席に黒ビールとウイスキーを置いた。
ノンアルコールカクテルは当然のように置かれない。
dt「俺らの情報誰かに売った？」
「んなわけ！でもそう聞くって事はなんかあったんだね」
dt「闇市崩壊の犯人と殺し屋の正体を知ってる人物、それとは別に向井康二って人の行方」
「同時に2つも頼んでくれるんだ。手がかりとかは？」
阿部が俺らに向けて渡してくれた資料とノードクターの話をすれば、何かを思い出したように話しだす。
「最近北斗が嘆いてたのこの人のせいかもねぇ」
dt「何かあったの？」
「来ないんだって、怪我人さん。ぜーんぶ病気の患者さんばっかりで疲れるって」
dt「治癒能力者に怪我関係の患者取られた可能性ありってところだね。その現象はいつから？」
「おかしいって言い始めたのは先週末かなぁ…あ、この人が居なくなったのと同じ頃だ」
AHAHA！どこに可笑しい箇所があったのか分からないが、情報屋は声を上げて笑った。
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作者名：紗絢
| 作成日時：2020年11月2日 17時
