・ ページ6
・
阿部ちゃんが調べた噂によれば、赤眼と青眼の殺し屋に依頼をする手段は受付時間と称された深夜の時間帯にかける電話だという。
その電話番号だと渡されたメモ用紙。
記載されているのは携帯電話の番号だ。
fk「こんなごく一部の人しか分からないような情報どこから仕入れてんの？」
なんて聞いてみても適当にはぐらかされて。
ab「手段なんていいからさ、ふっかそこにかけてよ」
fk「待て待て待て、俺は殺し屋に何を依頼すればいいんだよ」
あぁ、そうじゃん、と阿部ちゃんは笑う。
ab「赤の他人のこと巻き込めないからね。
うーん…じゃあ、俺を殺 してって依頼してよ」
fk「はい？」
ぶっとんだ展開に開いた口が塞がらないとはこういうことかと実感する。
でもそれが一番手っ取り早い話だし、みすみすと第九係の関係者以外を巻き込めないのは確か。
ab「俺は殺されなきゃいいだけの話だし、ふっかと一緒に案件進めてるわけだから進捗は掴みやすい。
別にふっか自身のことを名乗らなきゃいいんだよ。
それでも殺し屋は狙いに来てくれるから。」
fk「能力者相手によくもまぁ簡単に『殺されなきゃいい』って言うもんだなぁ、おい」
ふふっ、と阿部ちゃんはあざとく笑った。
＊
緻密な計画は阿部ちゃんの手によって練られていく。
完璧なシナリオを立て、俺らは深夜に噂の電話番号へ電話をかける。
聞かれたのは相手の名前と職場もしくは自宅の住所。
指定の口座にお金を振り込めばそれで終了。
fk「てことは、口座名義の特定すればいいのかな」
ab「そんな効率悪いことしなくたって、俺のこと狙ってここに来てくれるんだからいいじゃん」
fk「まぁ…間違いではないけど」
ab「ふっかの声は知られたけど、顔は知られているわけじゃない。
俺と一緒にいてくれればいつかは狙いに来るときにふっかも鉢合わせる。」
だからこの案件おーわり、と阿部ちゃんはクッションを両手で抱えてソファに寝転んだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1526人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
藤菜(プロフ) - あべさく最高！♪ヽ(*´∀｀)ﾉ (2020年9月29日 22時) (
レス) id: f78a68b7f1 (このIDを非表示/違反報告)
紗絢(プロフ) - るむぽさん» るむぽさん、コメントとご指摘ありがとうございます！誤変換については私も読み直した際に気づきましたので本日の投稿時に訂正させていただきました。読みづらくしてしまい申し訳ありません。ぜひ今後もSIT-9をよろしくお願いいたします(^^) (2020年9月25日 21時) (レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
紗絢(プロフ) - 藤菜さん» 藤菜さん初めまして！コメントありがとうございます。褒めていただきとても嬉しいです！Episode2はあべさくメインで書き進めているので章末、そして今後もお付き合いいただけたら幸いです(^^) (2020年9月25日 20時) (レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
るむぽ(プロフ) - とても素敵な作品でつい読みいってしまいました^^ところで37ﾍﾟｰｼﾞ？のところが「形態」となっていますが「携帯」ではないでしょうか？わざとでしたらすみません。更新頑張ってください。応援しています^^ (2020年9月25日 18時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
藤菜(プロフ) - 初めまして！佐久間大好き！あべさくコンビも大好きです！この小説とても面白いですね！頑張ってください！応援してます！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: f78a68b7f1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紗絢
| 作成日時：2020年9月10日 18時
