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そしてなぜ第九係が秘密部署として存在しているか。
それには複数の理由がある。
まず第一に警視庁のプライドを守るため。
この部署に回ってくるものは「普通ではない」、即ちリスキーな事件まで回ってくるがゆえに捜査の際にも法律のボーダーラインを攻めるものの、最悪の場合違反を犯すことがある。
その時に表立った部署の場合スクープとして週刊誌に売られることが懸念され、国民から非難される未来が容易に想像できる。
例え相手が世間を震撼させる凶悪犯であったとしても、完璧を求める国民柄、正義を論ずる警察が法の目をくぐることは許されないとされているからだ。
それなら最初から秘密裏に行動したほうが安牌。
第二に国民差別とのバッシングを受けないため。
「裏世界」の定義があやふやであることは先に述べたが、現在社会問題となっている「能力者差別」もこの定義によって生まれているのが現状。
能力者は
所有する能力はかつてから世間の常識となる論理から大いに逸れた存在であり、恐れられる対象となる。
ここまで話すと能力者による犯罪は凶悪なものが多いのかと今からため息をつきたくなるが、犯人が能力者であっても凶悪犯罪が起こることはまれなこと。
…ただ、裏世界を牛耳る組織の所属者に能力者が多いから「能力者＝悪」の風潮が強くなってしまっているだけだ。
それにマスメディアによって能力者による犯罪は大々的に取り上げられることが多いため、「また能力者」になりがちなわけでもあり。
社会問題の解決策として、能力者たちは「表世界」の人間か、「裏世界」の人間か、長年に渡り議論が交わされているが結論はいまだに導かれていない。
世間一般に広まった「普通ではない者」としてくくるのであれば能力者は「裏世界」の人間、
一方行政組織から定義された「確たる証拠はつかめないが犯罪同等の行為を行う者」としてくくるのであれば「表世界」の人間。
よってこの解釈違いが「能力者であるだけで犯罪者なのか」という意見を主張する人たちを誕生させ、人権問題へと直結してしまっているのだ。
これらから当初は定義に基づいて能力者犯罪のみを扱う表立った部署の設立を考えていた上層部も非営利組織等からのバッシングを防ぐために能力者犯罪捜査も慎重に行う必要があると判断したのだ。
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藤菜(プロフ) - あべさく最高！♪ヽ(*´∀｀)ﾉ (2020年9月29日 22時) (
レス) id: f78a68b7f1 (このIDを非表示/違反報告)
紗絢(プロフ) - るむぽさん» るむぽさん、コメントとご指摘ありがとうございます！誤変換については私も読み直した際に気づきましたので本日の投稿時に訂正させていただきました。読みづらくしてしまい申し訳ありません。ぜひ今後もSIT-9をよろしくお願いいたします(^^) (2020年9月25日 21時) (レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
紗絢(プロフ) - 藤菜さん» 藤菜さん初めまして！コメントありがとうございます。褒めていただきとても嬉しいです！Episode2はあべさくメインで書き進めているので章末、そして今後もお付き合いいただけたら幸いです(^^) (2020年9月25日 20時) (レス) id: 76dfa23ffd (このIDを非表示/違反報告)
るむぽ(プロフ) - とても素敵な作品でつい読みいってしまいました^^ところで37ﾍﾟｰｼﾞ？のところが「形態」となっていますが「携帯」ではないでしょうか？わざとでしたらすみません。更新頑張ってください。応援しています^^ (2020年9月25日 18時) (レス) id: c44f20117a (このIDを非表示/違反報告)
藤菜(プロフ) - 初めまして！佐久間大好き！あべさくコンビも大好きです！この小説とても面白いですね！頑張ってください！応援してます！ (2020年9月24日 17時) (レス) id: f78a68b7f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗絢
| 作成日時：2020年9月10日 18時
