共演NGなので［青］ (ページ9)

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渡｢じゃあ、最後に写真一緒に撮りたいんですけど、いいですか？｣

"せっかくなんで…"とスマホを持ち出してもう構えてる、、

心臓が追いつかない、色々もう追いつかないよ渡辺さん…
でも断る理由も無いため返事はOK。

『ぜひ』

よっしゃ、と喜んでスマホを慣れた手つきで内カメで撮ろうとする。

渡｢あ、Aさんもっと寄って欲しいかも｣

『スマホ横にすれば…』

と、私の声は渡辺さんには届かず、スマホの表示には"3.2.."とカウントが始まっていた。

カウントが1になり、カシャと音が鳴る前に当たっていなかった肩が触れ心拍数が上がる。

やばい、どうしよう変な顔してるかもという心配と私も写真が欲しい。早く欲しい。という感情がふつふつと湧いている。

渡｢写真良かったらおく『エアドロして貰えますか！？』｣

これ私のやつです！と画面を見せて、エアドロで写真を送って貰った。それを言った時、渡辺さんはすっごく驚いた表情？というかちょっと引いてたのか分からないけど、微妙な顔をしてて、写真の写りが非常に気になったよね。もう私は何よりも先に、写真が欲しすぎてそれ以外のことは考えられなかった。

渡｢俺、Aさんに興味持って貰えるように頑張りますね(笑)じゃあ失礼しました｣

軽く手を振って部屋を出て行ってしまったけど、私全然渡辺さんの事興味ありまくりなんですが…、
この楽屋の時間もまだ現実じゃないのでは？という感じで実感が湧いてない。

渡辺さんにエアドロで送ってもらったツーショットの写真。ぎこちない笑顔とアイドルスマイル。写真を見るとやっぱり距離が近い、近すぎる。よく私平然を保てた。偉い。

写真を撮れた事も、渡辺さんが私を認知してファンであった事も衝撃が強すぎて、やっぱり頭が追いつかないし、嬉しさが止まらない。

でも、共演してみて、本人にバレていないということは、隠しきれているということだ。

プロ意識はちょっと上がったのかも？だけど心臓が何個あっても足りないし、やっぱり共演はしたくないかも…

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