共演NGなので［青］ (ページ8)

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涼太の一声でAちゃんの楽屋に無我夢中で向かってるんだけど、いざ面と向かうってなると緊張が止まらない。

同業者であるからこそ、これから一緒に仕事する回数は増えるとは思う。けど、このチャンスを逃したらAちゃんのSnowManの印象はふっかが強いと思うし、Aちゃんのファンとしてこの機会逃せない。

渡｢よし…｣

ノックをすると、"はーい！"と元気に返事を返される。

渡｢失礼しまー『え"っ！？』えっ！？｣

俺が楽屋に入ると、Aちゃんは驚いた表情で歌声とは裏腹に結構強い声で驚いている。てかすっごい固まってる。

え、俺そんな嫌われてんの？結構悲しいんだけど？

『あ…すみません！マネージャーさんかなって思ったので、ちょっとビックリしてしまって』

どうぞ、と言われて楽屋の中に入らせて頂く。中にはマネージャーさんは居なくて、俺とAちゃんの2人きりだった。

渡｢そうだったんですね(笑)めちゃくちゃ驚かれたんで俺も驚いちゃいました(笑)｣

『お恥ずかしいです…、あ、収録お疲れ様でした！』

渡｢お疲れ様でした！あの収録前にも言ったんですけど、ほんとにAさんと共演できて嬉しくて、｣

｢俺Aさんの歌声が好きで、たくさん曲も聴いてたらいつの間にかファンになってて、一緒にお仕事出来て嬉しいです｣

今だ、と思い思ってること、率直な気持ちを初対面で伝えられて、どう思われるかは分からないけど、ファンとして、本人にこの気持ちを伝えられて本当に良かった。

Aちゃんを見ると、目がとてもうるうるして今にも涙がこぼれそうだった。

『ありがとうございます…このご時世なので、面と向かって言われることが無かったので、とても嬉しいです』

本当にいい子なんだなAちゃん。ますます応援したくなる、

渡｢俺のメンバーもAさんのファンで、共演する前からドキドキしてました(笑)｣

『そ、うだったんですね(笑)』

気持ちを伝えられたり、他愛のない話が出来たりして嬉しい中、なかなかAちゃんと目が合わない。

俺が目を合わせに行くと、すぐに逸らされる。

ふっかとどのぐらい長く話したのかは分からないけど、俺はなかなか打ち解けられなくて結構、いやだいぶショック。

『あ、私そろそろ衣装返しに行かなきゃなので…！』

焦る様子のAちゃんと同様に、俺もどこか焦っていた。

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