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コンコンコンと、楽屋にノックがされる。
どうぞ、と言うとか細い声で恐る恐る入ってくる姿が見られる。どうやら楽屋挨拶をしに来たらしい。
そこにはなんと待ちに待っていたあの女性の姿と、なぜか隣にいるふっかの姿が。


『初めまして、本日共演させていただきます。桐山Aといいます。よろしくお願いします。』



丁寧に挨拶をして、きっちり礼をする。

初共演のため、性格は知らなかったが、噂と同じようにしっかりした子だった。

緊張しているのか、俺たちの人数に威圧感を感じているのか少しソワソワしている気がする。



っていうか、



渡「なんでふっか、Aさんの隣にいんの」




深「楽屋向かう途中でばったり会ったから先に挨拶をって思って(笑)」


ごめんごめんと言っているが、言ってる割にはちょっと表情に煽り要素含んでて尚更苛立つ



くそっ…先越された



2人の距離は間はありつつ、意外と打ち解けてる感じが否めなくて正直嫉妬した、というか羨ましい俺も打ち解けたい





Aさんが挨拶をしに来てくださって、照から順に一人一人自己紹介を軽くしていく。


次は俺が…!って思った時には既に違うメンバーが声を上げていて結局最後になった





渡「渡辺翔太と言います!Aさんとお仕事できる日が来てとっても嬉しいです」




Aさんの顔を見ると、少し引きつって笑みを作ってる感じがした


え、まってまって、もしかして俺印象悪い?




渡「あの俺、Aさんの_」




もうAさんへの想いを伝えようとした時、コンコンコンと音がしてから扉が開き、
Mステのスタッフさんからそろそろという催促の伝言だった。





『あ、そろそろですね!楽しみですね。失礼しました』





スタッフさんと一緒にAさんは出ていき、俺の声はノックの音と被って聞こえてなかったっぽい。






ラ「翔太くんどんまい」




宮「収録後また話しかけに行けば?」





渡「…ありがとう」






涼太の一声に、俺は絶対にAさんの楽屋に行くことに決めた。



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作者名:えふたろ | 作成日時:2021年4月2日 1時

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