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何度も練習やリハをしていよいよ明日からサマパラが始まる。
直前のリハ終わり、方向が一緒の蓮とラウールと一緒に帰る。
「髪。染めようかな。」
ラウ「え！？今日！？」
「うん、染めたことないけど。」
目黒「ないの？」
ラウ「何色にしたいの？」
「うーん。なに色が良いかなぁ？」
ラウ「俺と同じ金は？」
「あーありだなぁ。」
目黒「マジで？」
「似合わないかな？」
目黒「Aは何色でも似合うと思うよ。」
ラウ「マネージャーに言って染めちゃいなよ！」
「そうだね。」
マネージャーからOKの連絡がきた。
ラウールと同じ美容室に行くことにした。
もう時間も遅かったから、ラウールは付き添いたがったけど、蓮が連行していった。
美容師さんと相談して、ラウールの色より明るくすることにした。
染めてもらって、色が入るまで待っていると後ろの扉が開いた。
目黒「悪い、遅くなった。」
「え？蓮？」
目黒「ラウールが引き返してきそうだったから、家まで送ってきた。」
「わざわざ戻って来なくても良かったのに。」
目黒「染める時って、待ち時間長くて暇だろ。」
確かに暇だなと思っていたけど。
「…うん。」
目黒「染めたことないって本当？」
「うん、元からだいぶ茶色いから。」
目黒「Aって日本人？」
「んーわかんない。」
目黒「え？」
「MUSEって捨て子なの。だから親を知らないから日本人なのかもわかんないんだよね笑」
目黒「そうじゃないだろ。」
「えっ？」
目黒「AはMUSEになるために、生まれてきてくれたんだな。」
蓮は鏡越しに目を合わせて微笑みながら言った。
そんなこと言われるのは初めてだった。
気づいたら、涙が頬を伝った。
生きていることを認められたような気分だった。
目黒「えっ？A？」
「ううん、染め剤が目に染みちゃった。痛い。」
目黒「大丈夫か？」
「うん、ありがとう。」
色んな意味のありがとうだった。
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snow914(プロフ) - 詩乃さん» 詩乃さんコメントありがとうございます！とっても嬉しいです！！好きになっちゃいますよねぇ！！（誰）これからも楽しんでもらえるように頑張りますね！ (2020年9月16日 13時) (
レス) id: f6cadd7959 (このIDを非表示/違反報告)
詩乃(プロフ) - はじめまして！楽しく拝読しています。MUSE制度、儚くて切ないですね…。色々想像してしまいました。好きになっちゃいますよねぇ(誰)これからも楽しみにしています！ (2020年9月16日 3時) (レス) id: e6f055e37f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow914 | 作成日時：2020年9月15日 19時
