最後の時を 2 （回想） ページ15
インターホンが鳴った。
やって来たのは、大吾だった。
「大吾…」
大吾「あがってい？」
「うん…」
大吾「Aんち来るの久しぶりやな」
そう言ってリビングに入ってきた大吾は足を止めた。
そう、もう部屋の中は、ほぼなにもなくなっていた。
大吾「引っ越すん？」
「…」
大吾「どこ行くん！？なにわのMUSEがべつにきたからやめるとか！？」
「違うよ、大吾」
大吾「じゃあ！」
「東京に行くの。
私、SnowManのMUSEになる。」
大吾「いつ？」
「明日が関ジュとしての最後」
大吾「そういうことか」
全てを察したのか、黙る大吾。
「もう、最後のチャンスだと思うんだ」
大吾「A…」
「大吾も、なにわ男子も居るんだから、関ジュはもう大丈夫だよね？」
私よりすぐ泣く大吾…
その大きな瞳から次々流れ落ちる涙。
「大吾…」
大吾「おめでとう、ね」
泣きながら笑う大吾
「泣くか笑うかどっちかにしてよ笑」
大吾「Aも泣いてるで」
「嘘…」
大吾「ほんと。」
大吾は私を抱きしめた。
いつもなら、大吾からしてくる時はやめてってすぐ離れるんだけど、今日は大人しく抱きしめられてみた。
大吾「2回目やな、Aが泣いてるとこ見んのは」
「うるさい」
大吾「あれ以来、A、俺と距離取るもんなぁ…笑」
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私が初めて人に涙を見られたのは、
KinKanに入りたての頃だった。
当時なにわ皇子のMUSEのルナは幼かったこともあってか、すぐ関西弁も覚えて、とても馴染んでいた。
そんなルナと比較される事も多く、今より少し大人しく、後ろに下がりがちだった私は、関ジュファンからもあまり良い評判は立っていなかった。
孤独で、1人で居ることなんて慣れていたはずなのに。
なんだかとても苦しくて、寂しくて。
楽屋から出て、非常階段に1人で座ってた。
下を向くと涙が出た。
すんっと鼻をすすったときだった。
大吾「誰かおるん？」
私はとっさに椅子の影に隠れた。
大吾は階段を登ってきて、足が見えてるのを見つけたらしい。
大吾「A、みっけ。」
顔を上げた私は泣いていて、大吾はとても驚いたらしい。
大吾は横に座り、なにも聞かずにいてくれた。
でもあまりに泣き止まない私に、急にキスをした。
大吾「あ、泣き止んだ、Aは笑ってる顔が1番やで！」
「な、何すんの！？」
大吾「ショック療法や」
そう言って大吾はニヤッと笑った。
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snow914(プロフ) - 美紀さん» こちらにもコメントしてくださってたんですね！！ありがとうございます！！私もSnowMan大好きです！誰かとガッツリ恋に落ちる感じの話では今のところないので、SnowManの日常に潜り込んだつもりで楽しんでもらえたら嬉しいです(^○^)本当にありがとうございます！ (2020年9月1日 18時) (
レス) id: 8e05c820c1 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - SnowMan大好きです亮平君と翔太君と涼太君寄りのオール担当です最高です更新大変だと思います頑張ってください応援してますコロナウイルスと熱中症に気をつけてくださいね (2020年9月1日 10時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：snow914 | 作成日時：2020年8月25日 2時
