Crystal World (ページ12)

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・ページ12

異形というのは、人の心の中にあるスノーライトを使って作られた人形のようなもの。スノーライトが弱っている時に初めて作れるようになるとのこと。しかし、ここが地球だった頃には、異形なんてものは存在しなかったらしい。なぜそんなものが作られるようになってしまったのか。それは、
　『地球の頃の記憶があるものの復讐』
と言われているが、詳細は不明だ。
そこまで読んで、インターホンが鳴った。と思うと、すぐに玄関のドアが開いた。
「ふっか？手伝いに来たぞ？」
照だった。すぐに、今読んだこの事を話さなければいけない。そう思った。
「ひ、照……‼︎」
「⁉︎どうした？」
「この世界は、CrystalWorldは偽物だ！地球という星を今の国家が乗っ取って、今の形になったんだ！この世界には怪物もいるし、ここは危険だ‼︎‼︎」
そこまで言ってから気づいた。
……こんな馬鹿げた話、信じるなんて思えない。それに、今の国家に記憶を変えられているなら、なおさら……
「……どうした？急に……？？」
「信じてもらえないと思う。けど、本当なんだ。だって、
『俺が思い出したんだから』！」
そう、本を読んで思い出したんだ。地球と言う星に住んでいた頃の記憶を。
「信じてほしい……」
「……ふっかがそういうんだったら、そうなんだろうな。分かった。信じる。」
「……本当に？」
「うん。ふっかがそんな嘘、つくとは思えないからな。」「ありがとう……。信じてくれて……。」