渡さない【ver.BLUE】(リク) ページ39
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「うわぁ！綺麗だね！」
家からは少し遠い公園の花壇の前でしゃがみこんでこちらを見上げる亮平。
目黒がここで撮影をするから見に来て欲しい、なんて亮平に言うから、休みだった俺も付き添いで見に来た。
ついさっきまでいた目黒と康二は次のスポットへ移動。
次は高速乗るの距離だからまた今度、なんて爽やかに笑って去って行った。
目黒と康二がいなくなればネットの情報で集まった女の子たちもいなくなって、
近所の子供たちと俺らだけになった。
せっかくだからとのんびり歩いたりブランコに乗ってみたり。
意外と楽しいんだよな。
公園の周りにある遊歩道を歩きながら花壇に植えられた花を眺める亮平。
涼太じゃないから名前も花言葉も分からないけど、綺麗ってはしゃぐ亮平がもっと綺麗なことは分かる。
「ねぇねぇお兄ちゃん！
ビオラとパンジーの花言葉、知ってる？」
いつの間にやら現れた少年がどこかで聞いたようなセリフと共に亮平の手を握って花壇の前にしゃがませた。
「えぇ？知らないなぁ？」
「「私を思って」だよ」
「へぇ！知らなかったぁ！」
ニコニコと楽しそうに話す亮平は可愛いけど、その手を離せ。
「僕、りょうたって言うの！
僕ね、お兄ちゃん見てね、可愛いなぁって思ったの！
大きくなったら迎えに行くから、待ってて？」
一丁前に俺の亮平に告白したロイヤルな幼なじみと同じ名前の少年。
亮平はえぇ？なんて満更でもない様子。
ムッとした俺は少年から亮平を離してその手を握った。
「残念だったな。コイツは俺のだから！
渡さねぇよ？」
「ふん！お兄ちゃんは俺がもらうんだから！」
捨て台詞と共に去っていった少年を見送ると肩に重みを感じて振り向いた。
「どうした？」
耳まで真っ赤にした亮平は俺の肩に頭をグリグリと押し付ける。
「照れてんの？」
「だって……翔太が……あんなこと言うから！」
「だって、亮平は俺らのだろ？」
「……そうだけどぉ！！」
たとえ子供相手だろうが、こんな可愛い彼女渡すわけねぇだろ。
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名岡颯貴(プロフ) - べーやさん» リクエストありがとうございます！そして、応援ありがとうございます！事件について、そろそろ書きどきですかね。承知しました！ (2021年1月14日 22時) (
レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
べーや(プロフ) - はじめまして！緑受けが大好きで、本当に楽しく見させていただいてます！リクエストなのですが、SECONDの、想いの果てにというタイトルのところで、阿部ちゃんが1人で寝れない、というのがあったと思うのですが、その事件について1話作って欲しいです！応援してます！ (2021年1月14日 22時) (レス) id: e9d252fca2 (このIDを非表示/違反報告)
名岡颯貴(プロフ) - tさん» リクエストありがとうございます！のえあべからのいわなべ彼氏組ですね！了解です！胸きゅんしていただけているのですか！！その言葉、とても嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張れます！！ (2021年1月8日 17時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
t(プロフ) - 可愛いあべちゃんをありがとうございます。心臓が足りないぐらい胸きゅんしてます！ありがとうございます。のえるくんとあべちゃんの高校生時代でいわなべ彼氏組が嫉妬する場面がみたいです。よろしくお願いします。 (2021年1月7日 3時) (レス) id: 438dd56c27 (このIDを非表示/違反報告)
名岡颯貴(プロフ) - おそらつぅさん» リクエストありがとうございます！文化祭編書きたかったんですよね。リクエスト頂けると書きやすいのでめちゃくちゃに嬉しいです！ハロウィンのリクエストもありがとうございました！ (2020年12月25日 21時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2020年11月28日 19時
