渡さない【ver.PINK】(リク) ページ38
skside
「あべちゃん！お願いします！！」
「ぜっったいにやだ！」
なんて5分にも及ぶ攻防戦を駄菓子を好きなだけ買うことを条件に勝った俺は、
とあるショップの試着室の前のソファに座っている。
暫く待っていると、カーテンの隙間から顔だけ
チラッと覗かせるあべちゃん。
頭にはメイドさんのヘッドドレスがしっかり着いている。
「あべちゃん、みーせて！」
「絶対似合わない……恥ずかしい……」
「大丈夫！絶対似合うから！」
パッとカーテンを開くと、うさ耳のメイドさん。
ザックリと開いた胸元。
フリフリのスカートは短くてちょっと動けばパ ンチラしそうなぐらい。
スラッと伸びる脚をモジモジとさせるから、なんとも淫 妖。
別にそっち系のお店でもないから普通の服なはずなんだけどなぁ。
真っ赤な顔と泣きそうに潤んだ目が相まって余計に……ね？
俺の嫁はなんでこんなにも俺の欲望を満たすんだ……
あべちゃんを凝視したまま何も言わない俺に、あべちゃんの顔の赤みだけが増していく。
「ほ、ほら！似合わないじゃん！
ね？そう思いますよね？」
何故か近くで待っていた店員さんに声をかけたあべちゃん。
まぁ、恥ずかしいんだろうけど。
「い、いえ！お、お似合いです！！」
店員さんも急に話振られて慌てて……って違うな。
可愛いメイドさんに声をかけられて慌ててるな、これは。
絶対見惚れてただろこの人。
真っ赤な顔の店員さんにふつふつと沸く苛立ち。
「あべちゃん、超似合うよ？」
そう言いながら近づいて、あべちゃんをギュッと抱きしめた。
「さ、さくまっ……」
「こんな可愛いの、俺以外に見せたくないから早く着替えて？
それでお家で着てよ。
楽しいこと、しよ？」
耳元で、店員さんに聞こえないようにそう言うとますます真っ赤になるあべちゃん。
「ばかっ」
そう言い残してカーテンを閉めてしまったあべちゃんの可愛さに思わずニヤける。
ふと隣を見ると手をギュと握って何かを堪えている店員さん。
「可愛いですよねぇ、俺の嫁」
「佐久間っ！」
カーテン越しに照れる(？)あべちゃんの声が聞こえたけど気にしない。
目をキョドキョドとさせて立ち去った店員さんを見送って、あべちゃんのいる試着室に入り込んだ。
.
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名岡颯貴(プロフ) - べーやさん» リクエストありがとうございます！そして、応援ありがとうございます！事件について、そろそろ書きどきですかね。承知しました！ (2021年1月14日 22時) (
レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
べーや(プロフ) - はじめまして！緑受けが大好きで、本当に楽しく見させていただいてます！リクエストなのですが、SECONDの、想いの果てにというタイトルのところで、阿部ちゃんが1人で寝れない、というのがあったと思うのですが、その事件について1話作って欲しいです！応援してます！ (2021年1月14日 22時) (レス) id: e9d252fca2 (このIDを非表示/違反報告)
名岡颯貴(プロフ) - tさん» リクエストありがとうございます！のえあべからのいわなべ彼氏組ですね！了解です！胸きゅんしていただけているのですか！！その言葉、とても嬉しいです！ありがとうございます！これからも頑張れます！！ (2021年1月8日 17時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
t(プロフ) - 可愛いあべちゃんをありがとうございます。心臓が足りないぐらい胸きゅんしてます！ありがとうございます。のえるくんとあべちゃんの高校生時代でいわなべ彼氏組が嫉妬する場面がみたいです。よろしくお願いします。 (2021年1月7日 3時) (レス) id: 438dd56c27 (このIDを非表示/違反報告)
名岡颯貴(プロフ) - おそらつぅさん» リクエストありがとうございます！文化祭編書きたかったんですよね。リクエスト頂けると書きやすいのでめちゃくちゃに嬉しいです！ハロウィンのリクエストもありがとうございました！ (2020年12月25日 21時) (レス) id: 9fd7fb69f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2020年11月28日 19時
