緑の雪と恋人たち >SECOND<

Happy Birthday Blue ページ10

nbside



今日は亮平に連れられて二人きりでランチに来た。


いつもとは違うなかなかセンスのいいオシャレなところ。


フレンチのコース、一つ一つが美味しくて毎回殴られたような声が出る。


その度に亮平がニコニコと笑うからもうなんでもいい。


「翔太、誕生日おめでとう」


最後に運ばれてきたデザートを前にして、亮平が笑って小さな箱を渡してくれた。


中に入っていたのはシンプルなピアスだった。


「いつも心配してくれてありがとう。


大切にしてくれてありがとう。


愛してくれてありがとう。毎日幸せだよ。


これからも、よろしくお願いします」


亮平が下げた頭をくしゃりと撫でる。


真っ赤な顔で言ってくれたのが凄く嬉しかった。


いつも伝えられないから、今ぐらい言ってもいいよね？


「俺も、いつもありがとう。


みんな平等に愛して欲しいなんて無茶言ってんのに、愛してくれてありがとう。


出会ったあの日からずっと大好きだから」


「翔太が素直だと照れる……」


お互いに真っ赤になって照れ笑いを浮かべる。


もう少し、素直になりたい。


「好きなくせに」


「うん、好き」


「えっ！」


亮平も素直なものだからびっくりした。


「なんでそんなに驚くの？俺はいつも、どんな翔太も好きだよ」


ふんわりと笑う亮平を見ると自然と俺も笑顔になれる。


俺は亮平じゃないとダメなんだよ。


こんなに最高な恋人、他にいないでしょ？


「一生幸せにするから、一生そばにいて」


「はい。俺も翔太を幸せにするから」


可愛いだけじゃない男らしい亮平も好き。



その目もその手もその髪も、その笑顔も。


全部俺たちのもの。


絶対離さないから。








ピアスの意味
“相手を独占したい”
“いつも一緒にいて欲しい”



✄−−−−−−−−−−−−−−✄


しょっぴー！
お誕生日おめでとうございます！！


いつも笑顔をありがとうございます！！

青色に咲いた(リク)→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す