検索窓
今日:26 hit、昨日:31 hit、合計:228,919 hit

. ページ4

ruside



「ラウ?入ってい?」


「……」


無言でドアを開けると申し訳なさそうな亮平くん。


「ラウ、ごめんね」


「……」


無言のまま亮平くんの手を引いて亮平はベッドに、僕は勉強机の椅子に座った。


なんて言えばいいんだろ。


怒りではない。


嫉妬はしたけど、だからって同じことをしたい訳じゃない。


羨ましいに近いのかな?


「ラウ……もう、俺の事嫌い?」


ずっと黙っている僕に聞いてくる亮平くん。


その質問はずるいでしょ。


「そんなわけない!


……亮平くんは悪くないの。


なんて言うのかな……


なんかね、悔しいのかな?」


「悔しい?」


「僕は未成年で、みんなと同じことはしてあげられない。


さっきのしょっぴーのやつも、思いつきもしなかったの。


それがね、悔しくって、あと怖かった。飽きられないかなぁって」


話すうちに下を向いてしまう。


これ、話して良かったのかな。


「ラウだから好きなんだよ」


その声に顔を上げると、亮平くんが微笑んでいた。


「ラウはみんなと同じこと出来ないのと一緒でみんなもラウと同じことは出来ないの。


ラウはラウ。みんなはみんな、だよ?


ラウが俺を嫌いになっても、俺はラウを愛してるから」


僕は思わず大人な笑顔を魅せる亮平くんに抱きついた。


「ごめんね。ありがとう。


亮平くん大好き」


優しく頭を撫でてくれる亮平くんには、絶対敵わない。


「そうだ。お菓子!


さっきのTrick or Treatの分!」


「ええっ、いいの?」


「僕も亮平くんの彼氏だもん。


大好きは言葉と行動で伝えないとね」


机の横の棚から目当ての物を探しながら答える。


「……そういうとこだよ、ラウは」


「え?」


ボソリと呟かれた言葉を聞き返そうと振り返ると、亮平くんは嬉しそうに笑っている。


ラムネを手渡すと、目をキラキラと輝かせてくれた。


「ラウはね、安心する」


「え〜?」


どゆこと?


なんて思ってるうちに亮平くんは部屋を出ていこうとする亮平くん。


亮平くんって結構自由人だよなぁ(笑)


「ラウからのTrick or Treatのイタズラ、待ってるね?」


亮平くんの今日のお風呂は僕とだ。


赤面する僕と自分で言ったのに照れ笑いしてそそくさと出ていく亮平くん。


僕たちはまだまだ初々しくいよっかな。


イタズラに、キスをたくさんしちゃお!




.

.→←.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (237 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
538人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

めめさく(プロフ) - リクエストです。阿部ちゃんがストーカーにあっていて、襲われそうになっていたのを上の5人が気づき助ける話とその後に8人が過保護になり送り迎えをする事になった話をお願いします。難しい感じでごめんなさい。ゆっくりでいいのでお願いします。 (2020年11月28日 15時) (レス) id: 91efd8fb87 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - リクエストさせて頂きます!お風呂&寝る時の順番を決めた時の話と、緑さんが酔っ払ってみんなの好きな所(営んでる時の話も。出来たらでいいんで)をみんなに話しちゃう話がみたいです!ふたつもすみません。出来たらでいいんで!いつも楽しく読ませてもらってます! (2020年11月17日 0時) (レス) id: 322141f863 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:名岡颯貴 | 作成日時:2020年10月28日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。