. ページ29
.
“如恵留”という名前にピクリと反応してしまう。
僕が阿部ちゃんと出会った日にも川島先生は阿部ちゃんのそばにいた。
川島先生は高校時代、康二くんの同級生で阿部ちゃんの部活の後輩だったらしい。
そして、多分阿部ちゃんが好きだと思う。
多芸多才ってよく阿部ちゃんも褒めてて、この家のみんなの最大のライバル、じゃないかな。
大人びてて……いや大人なんだけどさ。
しょっぴーみたいに5歳児じゃない頼りになる人じゃん。←おい！By青
手強い相手だと思う。
「ラウ、あとは大丈夫？……って、どうした？」
もう、今しかない。
そう思って阿部ちゃんの手を握った。
「阿部ちゃん。好きです、付き合ってください。
僕は未成年だけど、阿部ちゃんを好きな気持ちは誰にも負けません」
「……そっか。うん。そっか」
噛み締めるようにそう呟く阿部ちゃん。
子供扱いしない阿部ちゃんの良い大人なところ、すごく好き。
「少し考えさせてね。ちゃんと答えたいから」
「分かってるよ。受け止めてくれたことが凄く嬉しい。ありがとう」
僕がそう言うと照れたようにはにかむ。
僕は駆け引きなんて分からないから真っ直ぐぶつかるから。
絶対悲しませないから。
お願い、僕を選んで。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 538人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
めめさく(プロフ) - リクエストです。阿部ちゃんがストーカーにあっていて、襲われそうになっていたのを上の5人が気づき助ける話とその後に8人が過保護になり送り迎えをする事になった話をお願いします。難しい感じでごめんなさい。ゆっくりでいいのでお願いします。 (2020年11月28日 15時) (
レス) id: 91efd8fb87 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - リクエストさせて頂きます！お風呂＆寝る時の順番を決めた時の話と、緑さんが酔っ払ってみんなの好きな所(営んでる時の話も。出来たらでいいんで)をみんなに話しちゃう話がみたいです！ふたつもすみません。出来たらでいいんで！いつも楽しく読ませてもらってます！ (2020年11月17日 0時) (レス) id: 322141f863 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2020年10月28日 21時
