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俺も慌てて立ち上がったけど、なんて言えばいいのかは分からなかった。


「いえ……」


「阿部ちゃん、帰ろっか」


小さい人が阿部くんの手を引いて立たせると、ふらつきながらもなんとか立ち上がった阿部くん。


強面の人がおぶって階段を下りていった。


俺が次の一時間後の電車を待とうと再びベンチに座ると、小動物みたいな人が階段をかけ上ってきて手招きした。


「目黒くん!阿部ちゃんが車乗ってって、って言ってるからおいで!」


一時間ここで待つよりはその方が有難い。


俺はお言葉に甘えて小さい人と階段を下りた。


車の中で岩本さんと佐久間さんの名前を教えてもらった。


他の人たちとシェアハウスをしていることも。


俺が大学受験を控えていることを話したら、阿部くんは勉強教えるからいつでもおいで、と言って連絡先と住所を教えてくれた。


ちょっと岩本さんと佐久間さんの目が怖かったけど、気にしない。


俺の家に着いて車をおりる。


「送っていただいてありがとうございました」


「ううん。助けてくれてありがとう。じゃあ目黒くん、またね!」


優しく微笑んでくれた阿部くんを乗せた車はその場を走り去った。


きっとまだ怖い感情は残っているはずなのに、そんな笑顔を見せてくれる彼はどれだけ強くて優しいんだろう。


「ただいまー」


俺は阿部くんを守れる男になりたい。


そう強く思いながら玄関の扉を開いた。

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めめさく(プロフ) - リクエストです。阿部ちゃんがストーカーにあっていて、襲われそうになっていたのを上の5人が気づき助ける話とその後に8人が過保護になり送り迎えをする事になった話をお願いします。難しい感じでごめんなさい。ゆっくりでいいのでお願いします。 (2020年11月28日 15時) (レス) id: 91efd8fb87 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - リクエストさせて頂きます!お風呂&寝る時の順番を決めた時の話と、緑さんが酔っ払ってみんなの好きな所(営んでる時の話も。出来たらでいいんで)をみんなに話しちゃう話がみたいです!ふたつもすみません。出来たらでいいんで!いつも楽しく読ませてもらってます! (2020年11月17日 0時) (レス) id: 322141f863 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:名岡颯貴 | 作成日時:2020年10月28日 21時

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