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skside
「見えてきたよ」
照の声で一気に車内がうるさくなった。
俺もワクワクしてきて窓を少し開けた。
「あ、磯の匂いだ！」
後ろの方で聞こえた阿部ちゃんの声に、今度は大きく窓を開ける。
「ええ匂いやんな！」
隣で康二、後ろでラウールも盛り上がっている。
泳げないのは残念だけど、
思いっきり楽しむぞー！
照が車を近くの駐車場に停めてくれた。
そこからは堤防で遮られて海が見えないけど、海の香りが鼻を刺激する。
ひと足早く降り立った俺は待ちきれなくてうずうずする。
「佐久間、超うずうずしてんじゃん」
後ろで聞こえた阿部ちゃんのからかうようなでもワクワクした声。
思わず阿部ちゃんの手を取って皆を置いて駆け出した。
後ろでふっかの声が聞こえた気がするけど気にしない。
どうせ皆の方が足速いし。
「海だ〜！！」
バカみたいに大きな声で叫ぶ。
「ほら！阿部ちゃんも！！」
「えぇー……やっほー！」
「にゃはは。阿部ちゃん、それは山で叫ぶやつでやんすよ」
「ぅあっ！そうじゃん！？」
やっべぇ、と笑ってこっちを見た阿部ちゃんがキラキラしてて、まっすぐ見ていられなかった。
「よし！行くぞ阿部ちゃん！！」
俺は足だけでも入る気満々だったからサンダルに短パン。
ぽぽーんと脱ぎ捨てた。
でも阿部ちゃんは普通の靴と長ズボンを履いていたから阿部ちゃんをお姫様抱っこして駆け出した。
「ぅえっ！？佐久間っ！！」
転ばないように気をつけながら全力ダッシュ。
波打ち際から少し先で止まってくるっと一回転した。
「佐久間っ！！怖いって！！」
落ちないようにギュッとしがみついている阿部ちゃんが可愛くてもっといたずらしたくなったけど、ここはグッと抑える。
「にゃははっ！かわい。
……ほら見て！向こうなんも見えない！」
「クスッ。ほんとだね」
水平線を眺めて柔らかく笑った阿部ちゃんが綺麗で少しの間見とれていた。
「佐久間！そろそろ帰ってこい！」
照の声でようやく視線を阿部ちゃんから外して砂浜に戻る。
阿部ちゃんを下に下ろすと涼太が来て、俺にタオルを渡してくれた。
「持ってきたの？」
「佐久間だからね」
「ありがと！」
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おそらつぅ(プロフ) - いつと楽しく作品を拝見させていただいております。リクエスト失礼します。もうすぐハロウィンなので、緑さんが皆さんにお菓子をねだっていたら、最終的にみんなからいたずらされちゃうみたいなやつが見てみたいです！よろしくお願いします。これからも応援しています。 (2020年10月28日 20時) (
レス) id: 3e252de590 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。リクエスト失礼します。黄色さんと緑さんで黄色さんが甘えたになってバックハグして耳筋や首筋にすりよってきてそれをニコニコしながら受けこたえる緑さんが見たいです。語彙力なくてすみません。よろしくお願いします！ (2020年10月23日 7時) (レス) id: 0ec4f109f9 (このIDを非表示/違反報告)
月桂樹(プロフ) - いつも楽しく拝見させていただいてます。リクエストなのですが赤さんと緑さんの新婚のような和やかな雰囲気の一日を書いていただけないでしょうか？よろしくお願いしますm(__)m (2020年10月22日 23時) (レス) id: 5f3e5fd3cb (このIDを非表示/違反報告)
なっち(プロフ) - こんにちは！リクエスト失礼します！2つお願いしたいのですが、1つ目は緑君が悪夢をみて怖くて眠れなくなったのを青君と紫君で寝かせる話と、2つ目は実は雷が怖い緑君が泣いちゃってそれを8人で甘やかす話をお願いしたいです！よろしくお願いします！ (2020年10月14日 21時) (レス) id: cd8db0279c (このIDを非表示/違反報告)
わんこ - はじめましてです！2つリクエストあるのですがいいですか？1つ目は、みんな一人ひとりと阿部ちゃんの出会いの話。2つ目は、全員一回振った時の話が読みたいです！お願いしますm(*_ _)m (2020年9月28日 23時) (レス) id: 322141f863 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名岡颯貴
| 作成日時：2020年9月10日 21時
