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第123話 ページ34

ミエラSIDE

先程のミオラの行動には驚かされました…

あの距離ならば"人喰い"が銃弾を避けられない事を予想しての行動だったのだろう
が、一歩間違えれば死ぬところだった
現にミオラの左頬には"人喰い"の刃で切られた傷痕がある

あれに比べれば私の戦闘の方がまだ安全と言えるでしょう…
そこでミオラの「無自覚が一番危険」という言葉を思い出した
…戦闘している時点で安全ではありませんね


前方には刃を折られた"人喰い"がその刃を手の内にズズズと戻している

さて、早くしないと、解呪薬の効果が切れてしまう
そうなれば作戦失敗となる

ぐっと剣を握りしめる
と同時に"人喰い"が突進してきた

避けても喰われる事は目に見えている

だから、幻影魔法を使って敵を部屋の中心へと誘導する
あの魔法は得意分野とは言えないが、一瞬ならば誤認させる事もできるだろう

「ミオン!」
「こっちも大丈夫だ!」

名を呼んだだけでこちらの意図を察してくれた
長年双子をやってきただけはある

魔法を展開した
それと共に、"人喰い"の姿が…消えた

「!?」

違う、今までのものと比べ物にならないほどの速度で私の死角へ移動したのだ
ではどこへ

考えられるとすれば、、、上!

素早く天井を見上げると、間近に"人喰い"の大口を開けた顔があった

「っ」

次の瞬間、肩に激痛が走る

鮮血が目に入り、次に口元に血液がついた"人喰い"の無表情が迫るのが視界に映った

とっさに指向性爆破の魔法を高速展開、"人喰い"に放つ

爆発音とともに"人喰い"が吹っ飛び、
同じく飛んできたもう1体の"人喰い"と激しくぶつかった

「「結界ッ!!」」

私とミオラの声が重なり、"人喰い"の周りに結界が組み上げられた
と同時に皆を囲っていた結界が消えた

・・・

奏SIDE

結界が消えた

しかし、皆は静まり、ミエラさんとミオラさんを見つめる
2人は血を流していたのだ

ミエラさんは右肩から
ミオラさんは左頬と左腕から

先程、ミエラさんは天井からの攻撃で肩を喰われ、
ミオラさんもミエラさんと同じような状況で腕を喰われた

「わーお、2人とも『かんせん』しちゃったねー」

無邪気な"私"の声が場違いに浮いていた

2人が"人喰いもどき"として暴走すれば止められるかわからない
だから皆2人に近づけないのだ

しかし、

「2人ともけが、だいじょーぶ?」

そんな中で"私"がミエラさんとミオラさんに近づいていった

なぜなら、『感染』はしているが、それはすでに解けているからだ

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設定タグ:魔法 , 記憶 , オリジナル   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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寒極氷化(プロフ) - 緋色 哀歌さん» まさかそんな評価がいただけるとは。ありがとうございます。マシだと思ってもらえるだけでも嬉しいです。 (2015年1月12日 13時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 美燦雅★晏壽さん» んなわけあるかいなww (2015年1月5日 16時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
美燦雅★晏壽(プロフ) - 寒極氷化さん» わざと?w (2015年1月5日 16時) (レス) id: cad50b9778 (このIDを非表示/違反報告)
寒極氷化(プロフ) - 美燦雅★晏壽さん» ほんとや!!ww (2015年1月5日 15時) (レス) id: c03204db58 (このIDを非表示/違反報告)
美燦雅★晏壽(プロフ) - 寒極氷化さん» 121話だけ、「第」がないよ! (2015年1月4日 16時) (レス) id: cad50b9778 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:寒極 氷化 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kangoku/  
作成日時:2014年10月7日 18時

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