想いの丈がはかれたら 7

半年ぶりだね ページ23

ヒチョルさんが居なかったら、私たちはどうなっていたのだろうか。

あの日あの時、私は頑張って嘘をつこうとした。

まぁ、すぐ見破られてしまうあたり私は嘘をつけない人間なんだろう。

あの後離れ離れになる事がとても辛かった。

暫く会えない事が分かっていたから。

けれどそれは理性でグッと我慢。

大丈夫、あれからというものの毎日連絡を取り合った。

1人じゃないと思えた。

電話で話したりもした。

でも電話は慣れない。

声が近くて、遠い筈なのに耳元で囁かれてるみたいで。

独りじゃないと思えた。


A「今日でピッタリ半年か……」


彼とヒチョルさんとマネさんが来てから半年。

そう、もう半年も会ってない。


あれからいたずらは無くなった。

頻度が減ったと思ったらいつの間にか無くなった。

仕事を復帰して、ちゃんとお客さんとも会話出来る。

花には怒られたなぁ。

それも涙声で。

たくさん心配をかけてしまったんだと、私も涙声で謝ったっけ。




ピンポーン




いやいや、ちょっと待て。

花は韓国でしょ？あと他にこんな時間に訪ねて来るような人がいるだろうか。



…まさか




あぁ、ほらもう。

だからどうしていつも、




SM「久しぶりだね。A。」




あなたは急に私の目の前に現れるのだろうか。

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