鯵と南瓜 ページ43
気になっていたお味噌汁を一口。
SM「うん…美味しい。あったかくて美味しい。」
A「良かった…。卵を割るとね、まろやかになるんだよ。そのタイミングが難しくて…w」
SM「タイミング？」
A「最初のうちに割っちゃうと勿体ないでしょ？でも、卵とじゃかいもを絡めて食べたいってのもあるから…タイミングが難しくてw」
SM「なるほど…」
A「七味とか辣油あるから自由に使ってね。」
SM「使わない。Aが味付けした味で食べたいから。」
A「ありがとう。」
Aが小さい頃から食べていた味。
Aが好きな味。
それを知る事ができた。だから調味料はいらない。
いつまでもお味噌を飲んでいる訳にはいかないと気付き、南瓜を食べる。
うん、ホクホクしてる。
SM「美味しい…」
甘い野菜は僕の大好物なんだ。
次は鯵に箸をのばす。
…取りづらい。
骨から身を綺麗に取れない。
A「鯵って骨が多いから食べづらいよねw」
彼女の一言で、僕が悪戦苦闘していた様子を見られていた事に気付く。
僕の鯵に箸をのばした彼女は簡単に身を取った。
魚が好きなだけあるのかも。
A「ほら、取れたよ。」
そう言って僕の目の前に突き出された鯵。
僕はそれを箸ごと食べた。
A「…え！/////」
SM「今のは食べてって差し出したんでしょ？」
うん、違うのは分かるけど…なんかそう言いたくなった。
いじわる？からかい？
…いや、ただ鯵を差し出した彼女がかわいかっただけ。
でも…彼女は拗ねてしまった。
そっぽを向く、その姿もかわいいのだけど。
SM「はい。お返し。」
鯵は取れないから南瓜を掴んだ箸を彼女に向ける。
A「やー…恥ずかしいからいらない…」
僕はどんどんそっぽを向いてしまう彼女の顎に触れる。
SM「無理やりこっち向かせちゃうよ？w」
A「……///もぉ…/////」
観念した彼女は振り向いて南瓜を半分食べた。
残った半分は僕が食べた。
彼女が触れた南瓜はとても甘かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りー(プロフ) - 姉さんさん» お誕生日！！おめでとうございます^^良いお話だなんて…///ありがとうございます！県大会ファイティンです＊ (2013年9月29日 0時) (
レス) id: ba82d04eb4 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - やっぱり良いお話!!なんと今日は......私の誕生日でした(*´∇｀*)そして明日は大会です!!県大会行ってきまーす^.^ (2013年9月28日 23時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 姉さんさん» 夢みたいに甘いんですね…きっと…←羨ましい (2013年9月18日 19時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - 夢みたいか...いいですね(*´∇｀*) (2013年9月18日 19時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 姉さんさん» ですよねー♪わたくし、みんペンは鼻血が止まらないです← (2013年9月9日 22時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：りー | 作成日時：2013年8月14日 17時
