私の事 ページ7
私の家族は本当に普通だった。
特別仲がいい訳じゃなかったけど。
それでも普通だと思ってた。
でも、それは違った。
お互い言いたい事を我慢して、隠してた。
状況が変わったのは、私が高校に入った頃ぐらい。
母が精神を病んだんだ。
だから父と離れて暮らすようになった。
私は母と暮らした。
1年後、両親は離婚した。
あの頃の私は、母を支えようと必死だった。
母を支えられるのは、私しかいないと思ってた。
でも、できなかった。
母は私の言動が気に入らなかった。
私は母の言動が気に入らなかった。
顔を合わせれば言い合いばかりだった。
1人になった時、すごく落ち込むくせに、
それでも母の前では素直になれなかった。
私も母もお互いに酷い事を言い合った。
もうダメだと思って、大学進学を機にここに1人暮らしを始めた。
実家は歩けばすぐそこ。
だから、たまに母はここに来たりした。
でも、私から会いに行く事は1回も無かった。
怖かった。
1人で暮らすようになって、母の事を理解できるようになったとは思ってた。
でも、顔を合わせて何を言えばいいのか、よく分からなかった。
酷い事を言ってしまうんじゃって。
最近になって、母が体調を崩し、薬を飲んでた事も通院していた事も知ってた。
それなのに会いに行かなかった。
亡くなった日、病院からの電話に気付いたのは2時間も後だった。
急いで駆けつけたけど、間に合わなかった。
看取る事すらできなかった。
私は…もっとしてあげたい事が…あったんだ。
それなのに…なのに………っ
56人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SuperJunior」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
りー(プロフ) - 姉さんさん» うわー(´;ω;)とても嬉しいです!ホントにありがとうございます(・ω・*)!!! (2013年8月7日 18時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - どこまでも読み続けます (2013年8月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 姉さんさん» コメントありがとうございます(照)そう言ってもらえてとても嬉しくて涙が…←なんだかまだまだ長くなりそうなので今後もよろしくお願いしますm(_ _)m (2013年8月7日 18時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - ヤバい(>_<)!!とってもこのお話好きです!!続き,楽しみにしてます^^ (2013年8月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます(照)大学の講義を聞いていて豊かなだけが幸せではないんだなと思った時に思い付いたんです^^ (2013年7月14日 21時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りー | 作成日時:2013年7月3日 14時