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僕への気持ち。 ページ20

繋いだ左手に力を込めてそっと引き寄せた。

彼女をまた泣かしてしまった。


A「お母さんの最期の言葉がね…『A、ごめんね』だったんだって…お医者さんが言ってたの…。」

SM「うん…」


彼女はたぶん無意識だと思う。

です。や、ます。が、取れてしまっている事。


A「直接は聞けなかったけど…でも、ズルいよね…自分だけ気持ち伝えて、私の言葉が届かないうちに逝っちゃうなんて…。」

SM「…うん」

A「…いや、違うね…。やっぱり私が全部悪かった…。」

SM「自分ばかり責めないで?」

A「ありがとう…」

SM「Aちゃんには…花さんも、おじさんも…僕だっているから…」


1人で独りだと思い込んでしまう。

僕も、そうだった。


A「オッ……パ…」


彼女が少し顔をこちらへ向けているのが分かる。

僕はそのまま体を離し、手を取ってベンチへ向かった。

ベンチに腰掛けると彼女は語り出した。


A「お母さんと言い合いばっかしてた頃は生きるのが辛かったんです。生きてていいのかな?なんて考えた事もありました。」

SM「……」


理解はできる。

でも、それがとても虚しい思考の回路だという事も分かる。


A「そんな時に花に出会って…花にはたくさん助けてもらったんです。」

SM「…そうなんですね。」


人の出逢いが、いかに大切なモノなのか。


A「でも、ちゃんとは感謝の気持ち…伝えられてないかな…想いを伝えるって、大変なんですね。」

SM「……」

A「だから…オッパ?オッパにはちゃんと伝えます。」

SM「え?」


え?……え!?


A「助けてくれてありがとうございます。今、私を支えてくれているのは…オッパなんです。オッパがいるから…私は、大丈夫です。」


…彼女の口から初めて語られた僕への気持ち。

僕の話→←手



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作品ジャンル:恋愛
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りー(プロフ) - 姉さんさん» うわー(´;ω;)とても嬉しいです!ホントにありがとうございます(・ω・*)!!! (2013年8月7日 18時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - どこまでも読み続けます (2013年8月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 姉さんさん» コメントありがとうございます(照)そう言ってもらえてとても嬉しくて涙が…←なんだかまだまだ長くなりそうなので今後もよろしくお願いしますm(_ _)m (2013年8月7日 18時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - ヤバい(>_<)!!とってもこのお話好きです!!続き,楽しみにしてます^^ (2013年8月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます(照)大学の講義を聞いていて豊かなだけが幸せではないんだなと思った時に思い付いたんです^^ (2013年7月14日 21時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りー | 作成日時:2013年7月3日 14時

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