なんとかしてあげたい ページ17
ただ僕は必死だった。
目にたくさんの涙を浮かべて話す彼女。
守りたい、そう思った。
だからソファーから降りて彼女を抱き締めた。
拒まれなかった。むしろ僕に縋って泣いてくれた。
そうだよ?涙は我慢するものじゃない。
元気だして?とか、辛かったね。とか、大丈夫だよ。とか、
そんな言葉はかけられなかった。
全ての想いをはかる事ができない僕が言えば、それはとても薄っぺらいものになってしまう。
それでも、なんとかしてあげたかった。
少し強引だったかもしれない。
スッピンを気にする彼女の方が冷静だった。
僕はそのままでも構わないと思ったし、赤くなった目元は何かの写真で見た舞妓さんみたいに綺麗だとすら思った。
そんな彼女にキャップを被せ、外に出た。
そしてすぐにヒョンに電話した。
SM「ヨボセヨ?ヒョン?お願い!」
チョル「え?なんだよ、急に…」
SM「今すぐキューピットさんの所に来て!お願い!」
チョル「今から!?」
SM「お願い!頼めるのヒョンしかいなくて…」
チョル「…分かった。今すぐ向かうよ。」
気付くと不思議そうに僕を見る彼女。
SM「チョルヒョンが車を運転してくれます。キューピットさんで待ち合わせです。そこまで歩きましょう。」
A「チョルさん?え?車?オッパ仕事は大丈夫なんですか?」
SM「仕事は明日からです。今日は仕事が無いです。だから、少し遠くに行きます。」
こんな時でも僕を気にかけてくれる彼女。
僕は反省して、彼女に合わせてゆっくり歩いた。
ふと僕を見上げている事に気付いた。
キャップのせいで表情は見えない。
その時は、不安に押し潰されてしまいそうな彼女に、笑いかける事しかできなかった。
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りー(プロフ) - 姉さんさん» うわー(´;ω;)とても嬉しいです!ホントにありがとうございます(・ω・*)!!! (2013年8月7日 18時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - どこまでも読み続けます (2013年8月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 姉さんさん» コメントありがとうございます(照)そう言ってもらえてとても嬉しくて涙が…←なんだかまだまだ長くなりそうなので今後もよろしくお願いしますm(_ _)m (2013年8月7日 18時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - ヤバい(>_<)!!とってもこのお話好きです!!続き,楽しみにしてます^^ (2013年8月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます(照)大学の講義を聞いていて豊かなだけが幸せではないんだなと思った時に思い付いたんです^^ (2013年7月14日 21時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りー | 作成日時:2013年7月3日 14時