想えば ページ13
A「オッパはいいですよね…」
SM「何がですか?」
A「直接感謝の気持ちを伝えられます。私は…もうお母さんには直接伝えられませんから…。」
彼の顔は見れなかった。
ただ目の前の、小さな夜景を意味もなく見つめていた。
SM「そんな事ないです。僕は、恥ずかしかったりして…気持ちの全てを伝える事ができません。でも、Aちゃんは…想えばいいと思います。」
A「想う?」
SM「青い鳥…だったかな?亡くなった人の事を思い出すと、亡くなった人のところに想いが届いている話がありました。」
A「想いが届く…」
SM「そうです…直接じゃ言えない事も、想いなら届けられると思います。」
彼の方へ振り向くと、目が合って…
彼の優しさに、止まっていた涙がまた溢れ出す。
A「ありがとうございます…オッパ、すごく優しいから…甘えたくなりますね…」
SM「僕は強い人じゃないです。でも、Aちゃんには頼って欲しいです。もう1人で泣いてほしくないです。」
すると彼は徐にポケットの中を探る。
取り出したのはボールペンだった。
そのボールペンのキャップを外し、握られた私の手に当てる。
A「え!?オッパ!?くすぐったい…!!」
SM「待って…もう少し…できた!!」
手の甲に書かれたのは
SM「1人で抱えない約束してください。今度はちゃんと僕に…連絡してください。」
彼の連絡先だった。
彼の…え?ホントに彼の?
え、でも今“僕に”って言ったもんね?
戸惑う私を見て、彼は笑う。
SM「手を洗って消しちゃう前に登録してください。」
なんだろ…今まで、手握ってたり、スゴく近かったりしたのに…
連絡先1つでドキマギしている。
A「……はい。」
そんな自分が可笑しくて笑った。
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りー(プロフ) - 姉さんさん» うわー(´;ω;)とても嬉しいです!ホントにありがとうございます(・ω・*)!!! (2013年8月7日 18時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - どこまでも読み続けます (2013年8月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 姉さんさん» コメントありがとうございます(照)そう言ってもらえてとても嬉しくて涙が…←なんだかまだまだ長くなりそうなので今後もよろしくお願いしますm(_ _)m (2013年8月7日 18時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
姉さん(プロフ) - ヤバい(>_<)!!とってもこのお話好きです!!続き,楽しみにしてます^^ (2013年8月7日 18時) (携帯から) (レス) id: 9593417351 (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - ゆにさん» コメントありがとうございます(照)大学の講義を聞いていて豊かなだけが幸せではないんだなと思った時に思い付いたんです^^ (2013年7月14日 21時) (レス) id: d44644df29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りー | 作成日時:2013年7月3日 14時