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これだ。
朝から頭が痛くて寝込んでいた姉ちゃん。そんな彼女を虐めるように、執念に腰に着けたチェーンを鳴らした。偏頭痛の辛さは十分知ってる。だから、本当に申し訳なかったけど、最終手段としてこの手に出た。
うるさい、ごめん。うるさい、ごめん。何度も繰り返される押し問答に段々と姉ちゃんの眉間の皺は深くなっていく。あぁ、俺だったらもうぶん殴ってるのに。――
「辞めて」
やっと、やっとか。そう思って視線を合わせようとしたとき、ギョッとした。やっと、自分がやってたことの重大さを知ったんだ。
「お姉ちゃんのことが、嫌いなのは、分かったから、……もう、辞めてよ…………」
ぼろぼろ涙を流す姉。待ってくれ、違う、求めていたのはコレじゃない。
大きめの嗚咽を飲み込み、堰を切ったように泣き出した姉ちゃんは、やけに小さく見えた。身長じゃない、もっと違う何か。
その後、泣き声を聞き付けた妹にビンタされ、姉ちゃんはそのまま部屋に連れていかれた。放心状態のまま、俺は妹や親に説教をされ、最近の姉の様子をようやっと耳にした。
よく、芝居が面白い、と目を輝かせて話していたこと。
体づくりを始めた俺のために料理を勉強するようになっていたこと。
受験と仕事の両立が難しく、睡眠時間が全くとれていないこと。
俺に嫌われてしまった原因をずっと探し続けていたこと。
俺は一体何をしていたんだろう。一年しか変わらないのに一丁前に役者を辞めさせようとしていた上、それが姉ちゃんの幸せだと信じて疑わず、余計に彼女を悩ませてしまっていた。本当にバカで愚か者だった。
「ほんとに、ごめんっ……」
夜、仮眠をとっていた姉ちゃんがゆったりとした足取りでリビングに降りてきた。頭痛はもう治まったのか、あれだけ寄っていた皺は無くなっている。
「俺、姉ちゃんの夢を奪っちまったとおもって…それで……」
全部話さなきゃ行けないのに、焦っている俺の口と脳みそが上手く文章を形成してくれない。はやく、姉ちゃんを安心させてやらねぇといけないのに。
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みるく(プロフ) - 拝見させていただきました！面白すぎます☺️あと年齢は学年が3つ違うと思うので、3歳差があってると思います！ (2023年4月13日 0時) (
レス) @page9 id: dc78524574 (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - 風呂さん» ありがとうございます！ではそのようにしてマシュマロ送ります！お手数お掛けしますが宜しくお願い致します！ (2022年12月6日 21時) (レス) id: 05ca5d3cec (このIDを非表示/違反報告)
風呂(プロフ) - ちさん» その場合はプロフィールに貼ってありますマシュマロにて自分のアカウントIDとこの作品からアカウントを知った旨を送っていただければ承認致します。 (2022年12月6日 20時) (レス) id: 8fada28824 (このIDを非表示/違反報告)
ち(プロフ) - コメント失礼致します！インスタのdmなのですが他の方へのコメントにしていたやり方が自分のアカウントではできなかったのですがどうしたらいいでしょうか？？ (2022年12月6日 20時) (レス) id: 05ca5d3cec (このIDを非表示/違反報告)
冬彩(プロフ) - 風呂さん» すみません汗 教えていただきありがとうございます🙇 (2022年12月6日 9時) (レス) id: b53e1848d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風呂 | 作成日時：2022年11月29日 16時
