あっ、渡辺です。

飲み会 ページ38

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『今日もおつかれさーん、』
「うい〜〜」
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　夜が少し深くなった頃。慣れない手付きでセットしたスマホスタンドの前で乾杯をする。今夜はメンバーとの宅飲みdayだった。
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『ラウは何飲んでんのー？ 』
『りんごジュース！ 』
『かあいいな〜、お前は』
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　本当に素面なのか？ってくらい末っ子にでろでろに甘い上二人。まぁでもこんなのいつも通りか。
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　いつも成人組が飲みに行く時は必ずラウは置いていく。理由なんて考えればわかることで、毎回成人したら行こうねって物分りの良いラウは言っていた。
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　YouTubeの企画で焼き鳥屋に行った時、今まで行ってなかったツケが来たかのように、ことごとくラウは外しまくって、最後の方ではもう拗ね子ちゃんモードだった。そりゃ俺はいい気分でしか無かったけど改めて見返してみるとだいぶ可哀想で。そんなラウを慰めることを目的に、こうしてリモート飲み会が始まった。中にはただ飲みたいやつもいるんだろうけど。
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『翔太くん呑んでなくな〜い？ 』
「そもそもジュースのお前に言われたくねぇよ」
『にゃはは』
『でもなべが飲むの珍しいよな』
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　手元には缶チューハイ。俺も佐久間みたいにジュースにしようとも思ったけど久しぶりに飲みたくなったからコンビニで手当たり次第に買ってきた。今日は気分がいいんだ。ほかほかのキムチ炒めを頬張る。
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『何食べてんの？舘さん』
『どれ、これ？』
『え、どんだけあんの』
『せっかくの機会だからね、気合い入っちゃった』
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　ちなみに明太マヨバゲットね。
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『そーいやさぁ、ひっさしぶりに妹と電話したわ』
『あ、俺も弟と電話した』
『めめ僕は？』
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　毎日のように会ってんだからいいだろ。
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『最近ね、アレハマってんの、なんだっけ、先生と教え子の恋愛ドラマ』
『……○○のこと？』
『そーそー！』
『俺はあんまハマらんかったなぁ〜』
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　好きな人と苦手な人で分かれるよな。
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『あれ、――――』
『――くん、お――る？』
『だ――――ねて――』
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