❄⛄スノ学⛄❄in生徒会室 (ページ6)

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▼ 野生の貴族に見つかった！ページ6

保健室を出ようとドアに手をかけたと思ったら自分の意思とは関係なくドアが開いた。

？「っ、と…ごめんね。大丈夫？」

「えっ、あっ、はい！大丈夫です！」

？「絆創膏もってどこ行くの？」

「えーと、寝てる人の邪魔しちゃ悪いかと…思って、絆創膏なら教室でも貼れるかなって…」

？「翔太。追い出したの？」

？「…んﾞん……別に追い出したんじゃねーし、てかなんで来たの」

？「どうせまたサボってるだろうって迎えに来たの。ほら、授業行くよ。君も、絆創膏貼ったら授業戻りなね。」

「あ、はい…ありがとうございます」

ふわ、と優しく微笑む彼の姿はまるで貴族のような立ち振る舞いだった。
ベッドで寝ていた人も頭をかきながら「強く当たって悪かった」とバツが悪そうに小さく言うと恥ずかしくなったのか保健室を足早に出ていった。

別に怒ってもないし怖かったとも思ってなかったけど…ていうか、2年生だったよね？
またまたていうか、貴族みたいな人生徒会の人だったよね？
私覚えてるよ。顔覚えんの得意だから

ラ「おかえり、戻ってくるの遅かったね」

「あー、あの、生徒会の貴族みたいな人に会ってさ」

ラ「え！？えーと…宮舘先輩？」

「たしか…そう？よくわかんないけど、サボってる人を起こして連れてってた…」

ラ「それ多分渡辺先輩だね。この前いなかった生徒会の1人で宮舘先輩の幼馴染なんだよ」

「幼馴染…ってかラウールくん詳しいね？」

ラ「同じダンススクールの人がこの学校の先輩なんだ！」

「そうなんだ。案外世界って狭いのね…」

先「こらそこ〜、あんまり私語しないの」

「「ごめんなさい」」

私はまだ少し痛む傷口に貼られた絆創膏を眺めながら、不思議な体験をしたな…と外では先輩方が体育をしているであろう声がする方、グラウンドの方にちらり、と視線を向けた。