【d!】居眠りに恋する

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えっへへ。
こんな、感じなんかな？付き合ったら、もっと近うなれるかな？

触れれば触れる程強欲になって、やっぱり、やっぱり。

ああ、すきだなぁ。大好きで堪らないなあ。

その赤に染まった頬も、ほっそい指も、上目遣いの目も、綺麗な爪も、時々覗くうなじも、真っ白な肌も。
俺の方が背が高いから上目遣いになってるんやけど。ありがとう背。

聞き上手な所も、頭が良い所も、初心な所も、元気な所も、大人しい所も、知的な所も、笑う時にできる笑窪も全部。かわいい。すき。

付き合うたら、もし付き合ったら…

「…えへへ」

きっと、だらしない。
それでも、この感情を表に出さないことなんて、俺にはできん。

「…？ゾムく…じゃないや。ゾム、どうしたの？」

「んーん！なんでもあらへん！」

「え〜何それ！」

遠ざけていたこの感情も。
知ってしまえば、幸せも、悲しみも味わうことになると思うけど。
それでも、この夕日が差す桜並木は。
俺にとって、きっと。

「…あ、私の家ここだから。ばいばい、また明日！」

「…おう！また、明日な！」

また、またかぁ…
へへ。

やっぱり頬は緩んだまま、綺麗な桜の絨毯を歩き家へと向かった。

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ラッキーカラー

あずきいろ

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