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校門で待っている友達に手を振ったらしいAさん。
あ、かわいい。
……キモいな、俺。なんやこれ。
「ゾムくん。鬱…さんって知ってる？」
「おん。生徒会やしな。知らんかったん？」
「人の名前、覚えるの苦手で…」
「その割に、大先生の名前は覚えとるんやな」
思わずトゲトゲした言葉を言ってしまう。
だって、狡いやん。一方的でも、名前知られて、その上興味持たれて。ほんっま贅沢なやっちゃな。食害したろ。大先生の金で。
「ふふ。ね、さっきの子…瑠衣、って言う名前なんやけどな。瑠衣が毎日毎日話すけん覚えてしもうてん。…まあ、ゾムくんの名前も私にしては覚えるん早かったと思うけどな」
最後の方、少し声が小さかったけれど。
俺に聞こえた、俺だけに聞こえたその声は、俺の機嫌を直すのには十分だった。
「っへへ、俺の名前覚えるん早かったんか」
だらしなくニヤけているのが分かる。でも、それに気を配れる程余裕は無かった。
近いんやもん。手を少し伸ばしたら、直ぐに手が繋げる。
いやでも、急なスキンシップは嫌よな。うん。
「！…ふふ、そっか。うん。そうだね。覚えるの早かったや」
「っへ？」
ドキ、っと音がして、急にドキドキドキドキと、うるさくなる。
「てっっっっててててててて手…」
「っあ！え、と、あ、あ、あ…ぁ…」
当たっただけなのに、俺には刺激が強すぎて。
Aさんの真っ赤になった顔がかわいくて。
「えーっと、あと…A、って、呼び捨てで呼んでもええ？俺の、事も…
呼び捨てがい…にしていいけん…」
「…あうん！私のことはAって呼んで！私もゾムくんのこと、ゾムって呼ぶから！」
さっきより少し遠くになった距離も、辛くなかった。
物理的な距離が縮まるのもええけど、やっぱり精神的にお近づきに慣れたんが予想以上に嬉しかった。
まるでカップルみたいで、爆発しろふぁっ◯ゅと思っていた頃が懐かしい。
ラッキーカラー
あずきいろ
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琉衣(プロフ) - 天の河さん» 歪んだ物語でもなんでも来いです(((( 楽しみにしてます…！！！ (2021年7月17日 16時) (
レス) id: 417d6b10b0 (このIDを非表示/違反報告)
天の河(プロフ) - 琉衣さん» コメントありがとうございます！はい、私もこの小説の夢主ちゃんオキニですね。なんとも言えない可愛さ。好き。新作は純愛じゃなくなりそうですが、小説頑張ります！ (2021年7月16日 18時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
琉衣(プロフ) - 完結おめでとうございます！楽しく読ませて頂きました…！！夢主ちゃんの一枚上手感がなんとも言えないくらい好きです過剰摂取したいです(やばい奴)お身体第一に小説楽しみにしております…！ (2021年7月16日 1時) (レス) id: 417d6b10b0 (このIDを非表示/違反報告)
天の河 - おもちさん» ありがとうございます！！イメージソングは「可愛くなりたい」ですかねぇ…。本当に嬉しいです！ありがとうございます！ (2021年3月25日 9時) (レス) id: cb69af0fdb (このIDを非表示/違反報告)
おもち - なんかとっても微笑ましい感じの小説でした。また新しい小説来たら読みます。お疲れさまでした。これからも頑張ってください (2021年3月24日 7時) (レス) id: 9d76c4111a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：天の河 | 作成日時：2021年3月7日 23時
