６８：男の子の名前 ページ8
部屋のドアを開けると、そこには、写真の入っているガラスを割っているジョンインの姿が。
A「ジョン...イン？」
すると、ジョンインは私の方を見た。
見たではなく、「睨んだ」
ジョンインの指から床に落ちる赤い血。
自分の嫌な過去を思い出させてしまったような目つき。
かすかに震える手。
床にばらまかれたガラスと写真。
その写真には、見た事もないほど満面の笑顔のジョンインと、一緒に写るもう１人の男の子。
私の使っている部屋を使っていた男の子。
ジョンインとそっくりの男の子。
一瞬、何が起こったのか分からなかった。
カイ「俺の携帯を見ただろ...」
え？
バレてたの...
カイ「お前だけには...お前だけには知られたくなかったんだよ！！」
そして、私を壁に追いつめる。
両手を私の顔の近くの壁にあてる。
ジョンインの手から壁をつたって床に落ちる血。
一瞬、ヒヤっとした。
声が出ない。
A「ごめんなさい...」
やっと出せた言葉はこれだった。
カイ「...」
何も言わずに、拳を握って壁を一発殴った。
どんっ！！！！
びくっ
ジョンインが私から離れて行く。
その時のジョンインは泣いていた。
そしてつぶやいた。
カイ「ごめん...テミナ...」
『テミナ』
それが男の子の名前。
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gumi - ゆうかさん» コメントありがとうございます！このごろお邪魔できなくて...更新遅くなってすみません（汗） (2013年9月28日 16時) (
レス) id: de68ef6ff7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうか(プロフ) - 遊びに来ちゃいました♪ (2013年9月20日 23時) (レス) id: 9081c67a0d (このIDを非表示/違反報告)
gumi - Thank you!! (2013年9月7日 4時) (レス) id: a24ab7358b (このIDを非表示/違反報告)
anny - （≧∇≦） (2013年8月31日 10時) (レス) id: 884920fd4a (このIDを非表示/違反報告)
gumi - コメント、リクエスト待ってます！ (2013年8月29日 9時) (レス) id: de68ef6ff7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：gumi | 作成日時：2013年8月29日 9時
