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『…ねえ、一体どういうつもり？』
今私はなぜか蓮と一緒にタクシーに乗っていて、全く状況がつかめないまま
連れ出した張本人はタクシーが発車するとすぐ携帯をいじりはじめてなんの説明もない
行き先を告げた場所は馴染みのないところだから目的地に何があるのかもわからないし、蓮が変なところに連れていくことはないだろうから不安はないけど、疑問だけが頭の中をぐるぐるしている
蓮「あ、、ごめん。何？」
しびれを切らして質問した私の声は届いても内容までは届いていないようだった
昔から一つのことに集中したら周りが見えなくなるのは変わらないのね、、と思いながらも再度こちらに意識が向いたことを確認して質問し直す
『だから、急に人のこと連れ出しておいてどういうつもり？って』
蓮「あ〜ごめんごめん。いや今日同期に頼まれて合コンに顔出すって話だったんだけどさ、なかなか抜け出せなくて。あ、俺他にも予定あったから途中で抜ける理由が欲しかったの。でもそう言っても帰らせてくれる雰囲気なくてさ〜どう抜け出すかなって考えてた時にちょうどA見つけて、女連れて行ったらみんな何も言えなくなるでしょって思って」
と、さらさら〜っと説明する蓮に呆れたの一言しか出てこない
ほんと蓮の行動力には驚いてばっかりだわ
と、この突拍子もない行動の真実を知ったところでふと思い出す
…紫耀置いてきちゃってるじゃん！
慌ててバッグから携帯を取り出すと案の定紫耀からたくさん連絡が入っていた
『蓮、電話してもいい？』
蓮「んーいいよ」
引き続き携帯をいじり続けてる蓮を横目に急ぎ紫耀に電話する
紫(もしもし！？A？大丈夫！？)
(あ、紫耀ごめんね。いきなりのことで驚かせて)
紫(いや、大丈夫だけど。…あの人知り合いなんだよね？)
(うん。高校の同級生だから安心して。で、ごめんもうタクシー乗って移動してるからそっち戻るの難しそうなの)
紫(大丈夫？俺迎えに行こうか？)
(ううん！さすがに申し訳ないし一人で帰れるよ。ごめんねほんとに)
紫(いいけど。なんかあったらいつでも連絡してよ。あと心配だから家着いたら連絡してね)
(ありがとう。わかった)
紫(じゃあ、また明日ね)
(うん、紫耀も気をつけて帰ってね)
ふう、とりあえず一安心だ
しかし次の疑問、このタクシーはどこへ向かっているの？
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c(プロフ) - ちささん» ちささん、コメントありがとうございます！最近諸事情により更新できていないのですが嬉しいお言葉いただけて光栄です。完結まではさせるつもりでいるので気長にお待ちいただければと思います、、！ (2022年6月6日 14時) (
レス) id: 3244881847 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - お話の展開が面白くて、一気に読み進めてしまいました。続きが楽しみです！ (2022年5月26日 23時) (レス) @page21 id: 2ded74d4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：c | 作成日時：2021年2月1日 20時
