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Sho Side
目の前で美味しそうにワインと前菜を楽しむいつも通りのAを見て複雑な気持ちだ
彼女が喜んでくれているなら俺もうれしい
それはもちろんだけど、それと同時にいつも通りの変わらない姿にちょっとだけがっかりしているのも本心だ
Aに対して特別な思いを持つようになってからもう何年たっただろう
自分でもはっきりとはわからないけど、多分初めて会った日からずっと彼女は特別だったと思う
普通に見た目がかわいいのはもちろんだけど、話したらぐっと親近感がわいて、誰とでも分け隔てなく接する
日本人の女の子たちはアメリカでも見た目で俺に近づいてきたけど、Aは見た目で判断せず接してくれたのが何よりうれしかった
一見か弱そうに見えて実は芯はすごくしっかりしていて、そのギャップに未だに毎日惹かれている
それでもこの思いを伝えずに今も同期として傍にいるのはAが今は恋愛を求めていなかったから
"初恋の人にフラれたショックでアメリカに来た、今はもう吹っ切れてるけどあんな辛い思いするならまだしばらく恋愛はしなくていい。彼とのことがいい思い出だって言えるようになったら次の恋愛に進もうかな"
仲良くなって少し経ってからAの恋愛話を聞きたくてそれとなく聞き出したときに言われた言葉だった
この時、俺に可能性はないのかなって思う反面、俺以外のやつらにもその可能性はないんだってことに気づいて、それだったら友達として俺が一番近い存在になれればいいって思った
だからこの会社に同期入社して、それとなく理由づけて近い家に住んで、平日も休日もAの近くにいることにした
廉には結構すぐ俺の気持ちはバレたけど、あえて気づかないふりをしてもらって未だに3人仲良く"同期"というポジションを保ってもらっている
そしてたまに今日みたいに二人だけになれるように別の予定を作ってもらうんだ
Aは何も気にしていないと思う。だって廉に別の予定があることはもちろんだし、誰も嘘はついていない
ただ一つ嘘と言えば俺のAに対する思いだけだ
それでもAと二人で過ごす男なんて俺か廉くらいしかいないわけで、しかも廉は自分から二人っきりで何かしようと誘うことは絶対にしない
だからこそこのままでいいって思って過ごしていた
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c(プロフ) - ちささん» ちささん、コメントありがとうございます！最近諸事情により更新できていないのですが嬉しいお言葉いただけて光栄です。完結まではさせるつもりでいるので気長にお待ちいただければと思います、、！ (2022年6月6日 14時) (
レス) id: 3244881847 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - お話の展開が面白くて、一気に読み進めてしまいました。続きが楽しみです！ (2022年5月26日 23時) (レス) @page21 id: 2ded74d4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：c | 作成日時：2021年2月1日 20時
