55 ページ5
あの後紫耀から送られてきたリンクを頼りに到着したお店はちょっと隠れ家っぽい大人の雰囲気漂うイタリアンのお店だった
待ち合わせで、と告げて奥まで進むと多くは複数人で楽しそうにしている中、一人携帯を見ながら待っている男性が目に入る
その雰囲気は傍から見たらどっかの芸能人？ってくらいオーラがあって一瞬声をかけるのに戸惑ってしまった
けれど、『お待たせ〜』と声をかけるとパッと顔を上げた彼の表情はいつも隣で見ている雰囲気でちょっと緊張がほぐれる
紫「お疲れ！そろそろかなって思って適当に前菜頼んどいたよ」
『ありがとう。飲み物は？』
紫「もしAが飲むつもりだったらワインボトルで頼もうかなって思ってまだ決めてない」
『そうなの？紫耀がワインボトルで頼むなんて珍しい、、けど今日は飲みたい気分だしそうしよっか！』
そういうと近くにいたウェイターさんを呼んで「さっき話してたやつボトルでお願いします」ってさらっと注文してくれた
こうやってスマートにできちゃうところがモテポイントなんだろうな〜とぼんやり眺める
そもそも毎週金曜に紫耀と廉と飲みに行くのは定番だし、今日みたいに廉がいなくて紫耀と二人きりで過ごすことも珍しいことではない
でもこれまではいつもの居酒屋だったり、どちらかの家だったりでこんなおしゃれなお店に来たのは初めてだ
急にどうしたんだろう？会社の接待の下見だとしてもこんなお店使わないだろうし、、
紫「A？どうかした？」
既に頼んだものと、紫耀が気になったメニューの話をしてくれていたのに全く返事をしていなかったことにハッと気づく
『あ、、ごめんごめん。大丈夫』
紫「そう？もしかしてイタリアンの気分じゃなかった、、？」
『え、いやそんなことないよ！ただ紫耀が選ぶには珍しい雰囲気だな〜と思って』
紫「…嫌だった？こういうところ俺と来るの」
『嫌だなんてとんでもない！たまにはいいよね、こういうところも。デートっぽいけど。笑 あ！もしかして紫耀のデートの下見とか？笑』
紫「下見なんかじゃないよ。A連れて下見なんていかないよ」
そう言う紫耀はちょっと不貞腐れた顔をしていて、確かに私なんか下見に連れて行っても役不足だよな〜と反省した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 964人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
c(プロフ) - ちささん» ちささん、コメントありがとうございます！最近諸事情により更新できていないのですが嬉しいお言葉いただけて光栄です。完結まではさせるつもりでいるので気長にお待ちいただければと思います、、！ (2022年6月6日 14時) (
レス) id: 3244881847 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - お話の展開が面白くて、一気に読み進めてしまいました。続きが楽しみです！ (2022年5月26日 23時) (レス) @page21 id: 2ded74d4fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：c | 作成日時：2021年2月1日 20時
