64 ページ14
翔「たまたま今日帰りにそいつと会ってさ。どうだった？って聞いたらすごいプレゼンも上手だしPR方法もうちのイメージぴったりだしもう絶対ここにお願いしたい！って喜んでたの」
『…ほんと？』
翔「あ、もしかして俺の紹介だから決まるのかもとか思った？悪いけど俺知り合いがいるとかなんも言ってないし。この前ここの主催のPRイベント行ったよって言ったくらいだからそんな俺のパワーないよ？笑」
翔太君の言い方からして確かにそんなにゴリ押ししてくれたわけではなさそう
翔「それにそいつだって長年広報やってきてるから、いくら俺のオススメでもダメなところはダメって言うし。それがあんなにべた褒めしてたんだもん。ちょうど手元にあった資料も見せてくれてさ。その時にAの名前が書いてあったから、あー担当だったんだって気づいたんだけどね」
そう言われて頑張ったって思っていいのかなって気持ちがちょっと前向きになった
昔から欲しい言葉をくれる人だなあって思って感心する
でもまあでも彼女からしたら翔太君の知り合いかどうかじゃなくてもいいんだよね
うちの会社をきっかけに翔太君と話すきっかけができたわけだもんね
って、私さっきから何にもやもやしてるんだろう
自分のプレゼンがちゃんと評価されてなかったかもしれないこと？
それとも翔太君と彼女がお近づきになるきっかけに自分が使われたこと？
翔太君のフォローのおかげで仕事に対する自信は復活したけど、まだこのもやもやする気持ちは晴れなかった
翔「ちなみに今度PRしてもらう商品って俺が企画出したやつなんだよね。だからイベント俺も関わることになると思うから」
『そうなんだ。翔太君は企画担当なの？』
それからは翔太君の仕事の話とか、私の仕事の話とか、お互い仕事が楽しいからこそ話が盛り上がってあっとゆうまに家の前までついてしまった
『あ、翔太君、うちここです』
翔「マジか。俺んちから歩いて20分くらいだわ」
『ほんと？』
翔「うん、めっちゃ近所だったね。マジ驚きしかない」
『ふふ、じゃあどっかでまた会うかもね』
なんて当たり障りない話をして、そろそろお別れかなって思ったら
翔「あの、さ。また飲み行かない？」
ちょっと恥ずかしそうに、でも意を決したような彼の表情を見てなぜか高校時代の彼を思い出した…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 964人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
c(プロフ) - ちささん» ちささん、コメントありがとうございます！最近諸事情により更新できていないのですが嬉しいお言葉いただけて光栄です。完結まではさせるつもりでいるので気長にお待ちいただければと思います、、！ (2022年6月6日 14時) (
レス) id: 3244881847 (このIDを非表示/違反報告)
ちさ(プロフ) - お話の展開が面白くて、一気に読み進めてしまいました。続きが楽しみです！ (2022年5月26日 23時) (レス) @page21 id: 2ded74d4fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：c | 作成日時：2021年2月1日 20時
