Sleepers love (ページ29)

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人混みの中翔太先輩からはぐれないことに必死でいたら、人にぶつかってしまった

『あ、ごめんなさい』

そういった私の声に反応して振り返った先輩は、無言でさっと手をつないでくれた

翔「人多いし、ここではぐれたら意味ないから」

そう言ってまた人混みをかき分けて進んでいく

先輩がどういうつもりかわからないけど、もう心臓バクバクで暑さのせいではない赤い顔を隠すのに必死になっていた

ラ「あ、Aちゃーん！」

名前を呼ばれてぱっと見てみると、周りから頭の飛び出たラウがいた

と同時にその隣にもよく知る顔が

照「あれ、翔太も一緒？」

そう、照先輩に宮舘先輩と阿部先輩もその場にいたのだ

翔「たまたま電車で一緒になったんだよ」

ひときわ目立つ集団に合流する

宮「たまたま一緒になったから手つないできたの？」

そう言われてみんなの視線が私たちの手に集まる

翔「こっこれは、人が多くて迷子になりそうだったから！」

そういってすぐ離されてしまった

リ「A、もしかしてなんか進展あった？」

こそっと聞いてきたリカに、何もないよって答えるので精いっぱいだった

ラ「それにしてもリカちゃんもAちゃんも浴衣とーっても似合ってる！かわいい！」

宮「浴衣女子がいるといいよね、それだけでも場が華やぐから」

康「舘さんやっぱいうことがかっこええわ～」

照「あ、そうだ。今康二たちと話してたんだけどさ、どうせ同じ祭り行くんだし一緒に回らね？大人数の方が楽しいっしょ」

翔「あ、俺はいいけど」

『私ももちろん賛成です！』

阿「よし、じゃあ後は残りのメンバーが来たら出発だね」

照「それにしてもやっぱり佐久間とふっか遅刻かよ」

ラ「うちのめめも遅れるって～」

翔「もうあいつらほっといて先行こうぜ」

阿「でもこの先別行動したらもう合流できないんじゃない？」

その一声でもう少しだけ残りのメンバーを待つことになった