Sleepers love (ページ25)

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電話を終えてリビングに戻ると、ずっとこっちを見ている男が一人

『なんでしょうか』

だいたい言いたいことなんてわかる

さっき思いっきり携帯の画面見られてたし

風「蓮って誰？男だよね？」

『クラスメイトだよ。今一緒に勉強会やってるの』

風「へえ～勉強会って女の子同士だと思ってたけど男もいるんだ」

と言いながらニヤニヤこちらを見ている

『別に彼氏とかじゃないからね？クラスで仲良くなっただけ。体育祭の委員会で一緒になったの』

風「へえ～そうですか～いいんじゃない？で、イケメンなの？蓮くんは」

『イケメンだと思うよ？身長も高いし。あ、ダンス部だよ』

風「まじ？じゃあ後輩か。樹に聞いたらわかるかな」

『樹先輩？知ってると思うよ。スノストと仲良くしてるみたいだし』

風「おい～あいつらの一味かよ～俺と同じにおいぷんぷんするな」

『お兄ちゃんとはタイプ違う気もするけど、、』

風「あ、うちで勉強会すれば？ここなら全然余裕でしょ」

『ええ～いいよ。ファミレスとかあるし。てかどうせお兄ちゃんいないじゃん』

風「それなんだよな」

なんて無責任な話をしながら二人でテレビに視線を戻す

昔から仕事に集中すると仕事場にこもって帰ってこない音楽家のお父さんと、同じ性質のデザイナーのお母さんの元で育ってきたから、親がいない夜に兄弟二人で家で過ごすことには慣れっこで

こうやって両親が留守にしている時は必ずお兄ちゃんは家にいてくれる

今日もきっと本当は予定があったけど、急にインスピレーションが！ってふざけたこと言いながら仕事に行ってしまった母親からの連絡を受けて予定変更してくれたんだろう

最近こんな時間あまりなかったから、今日はとことん兄弟時間を楽しもうって思って勉強はそのままお休みした