Sleepers love (ページ24)

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それから放課後はみんなで教室に残ったり、たまにはファミレスに行ったりして勉強会を開催した

蓮のレベルは想像以上で、よくうちの学校は入れたなって思ってしまう…

でもやる気だけはあるみたいで、一生懸命頭を悩ませながらも取り組んでくれるから、教えるほうもちゃんと理解できるようにやってあげようって気合いが入る

金曜の夜、今日も放課後みんなで勉強していたし、普段からそんなにテスト前に焦らなきゃいけないほどやばくないので今日はご褒美タイムって思って食後もリビングでアイスを食べながらテレビを見ていた

風「そろそろテストじゃねーの？勉強どうした～？」

いつも金曜日は遊び歩いててこんな時間に家にいることなんてないのに、珍しく今日は予定がないみたいで家に帰ってきたお兄ちゃん

『日々の積み重ねがあるからいいんです～明日だって一日友達と勉強会だし』

風「友達と勉強会とかいいね～ザ青春って感じじゃん」

とか言いながら自分もアイスをもってきてソファに座る

しばらく二人でテレビを見ていると、私の携帯が着信を知らせる

テーブルに置いてあったから着信に気づいたお兄ちゃんも携帯の方を見ていて、何か言われる前に携帯をもって自分の部屋へ続く階段を上がった

『もしもし？蓮？』

蓮「おお、出た。ごめんいきなり」

『ううん～大丈夫だけどいきなり来たからびっくりした』

蓮「いや、今家で今日教えてもらったとこもっかいやってたんだけどわかんなくなっちゃってさ…」

と、真面目に勉強の相談だったらしい

私もカバンからプリントを取り出して確認しながら電話越しで伝わるように説明する

『明日この部分もう一回やろっか。またプリントとか持っていくし』

蓮「わりい、一回じゃ理解できなくて」

『んーん。ここ難しいよね。私も復習しないと不安だし明日またやろ。てか偉いね、ちゃんと家でもやってんだ』

蓮「は？あたりめーだろ。Aとの夏休みかかってるからな」

ってさらっと言われたことにちょっと引っかかりながら、きっと私たちとって言い間違えたんだよなって思ってあえて触れなかった

『夏まつりいけなくなったらお金だけもらうから』

蓮「おいそれカツアゲだぞ」

『じゃあそうならないようにがんばってくださーい笑』

なんてくだらない言い合いもしつつ、蓮の勉強の邪魔をしちゃいけないと思って早めに切り上げた