クオズの嫉妬 3 ページ20
JIMIN side
「何してんの？」
「あ、ジミン！ちょうどよかった〜
ひとりじゃ心細かったから…一緒に行こう！」
「え、どこに？何、どうしたの？」
「…。」
僕が声をかけると
テヒョンは元気よく振り返って
笑顔で飛びついてきた
だけど、その顔を一緒で険しい表情に変えて
(イケメンは険しい顔してもイケメンだ…)
黙ったまま僕の手を引いて歩き出した
テヒョンの突然の謎の行動…
コイツの謎の行動なんてのは日常茶飯だけど
本当に謎すぎるから
何年一緒にいたっても慣れることはない
呆気に取られて
訳もわからないまま引きずられていくと
テヒョンが足を止めた
そこは…僕が向かっていた作業部屋だった
ノックと同時に扉を開けるのも
テヒョンらしい…ノックの意味なしww
テヒョンに手を引かれたまま中に入ると
そこには
会いたくてたまらなかったAヌナがいた
やっと会えて嬉しい、はずだった
でも、浮かれた気持ちが一瞬にして沈む
そこで目にしたのは…
Aヌナとハジメ先生、二人が仲良く
まるで寄り添うかのように会話してる姿だったから
「お疲れ様です…」って声をかけると
にっこり笑うAヌナ
大好きなその笑顔でさえ
今の僕には苛立つ材料にしかならない
「先生、質問！質問！」
響き渡るテヒョンの声に
こちらも笑顔で応えるハジメ先生
…うん、ムカつく。
あぁー！！イライラする！！
"妬み、僻みにまみれた奴らは醜い"って思ったのは
たった数分前のことだった…
それなのに、僕の今のこの気持ち…
これは紛れもなく"嫉妬"で、今の僕は醜いだろう
「ゆっくり勉強してってね」って言い残し
すぐに部屋を去っていくAヌナ
え、僕はヌナに会いに来たのに…
もう何のために此処に来たのかさえわからない
Aヌナのいなくなった作業部屋
「それで、どこがわからないんだ？」
ハジメ先生はレッスン用のテキストを取り出した
「違いますよーそういうんじゃないです」
テヒョンの言葉にキョトンとする先生
「先生ってさ…Aヌナとはどういう関係？
ねえ、先生はヌナが好きなの？どうなの？
違うならさ、あんまり近付かないでよ」
ストレートすぎる物言いに若干焦った…
でも、醜い嫉妬に蝕まれた僕とは違う
同じ"嫉妬"でも
純粋で真っ直ぐなテヒョンの言葉には
ちっとも醜さを感じない
潔くて、むしろかっこよかった
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rublue(プロフ) - このお話が大好きで大好きで、何度読んでも魅力が全く薄れません。書いてくださってありがとうございます(つд⊂) (2021年6月25日 23時) (
レス) id: c62f00b1a9 (このIDを非表示/違反報告)
ｨｭ(プロフ) - りんさん» ありがとうございます^ ^のんびりですが書き溜めているので気長にお待ちを…^ ^ (2021年2月28日 20時) (レス) id: 96016f3247 (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - とっても大好きな作品なのでお時間ある時にでも更新待ってます！ (2021年2月27日 4時) (レス) id: 0e01852db4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ｨｭ | 作成日時：2020年10月14日 20時
